ボーイング新型宇宙船ISSドッキング成功!経緯と日本の宇宙開発

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2022年5月20日、ボーイング(米)のカプセル型宇宙船である「CST-100 スターライナー」が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングすることに成功しました。

民間企業による宇宙飛行士の輸送はスペースX(米)の宇宙船、「ドラゴン」が担っていますが、年内にも予定されている有人飛行実験が成功すれば、新たな輸送手段として実用化される見通しです。

日本でも無人の宇宙船は開発されていますが、有人のものは開発されていません。

しかし、この新型宇宙船の開発は決して順風満帆ではありませんでした。

この記事では、スターライナーの実験経緯に加えて、日本の宇宙開発がどれほど進んでいるのか見ていきます。

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ドッキングの実験経緯

スターライナーの実験は2019年11月4日から実検が開始されていて、この時は緊急脱出用ロケットの実験を行っていました。

緊急脱出用ロケットとは、ロケットを打ち上がっているに爆発する危険がある、乗員に何らかの危険がある時に乗員と宇宙船の保護をするためのモジュールです。

実験では3つのパラシュートが装着されていましたが、そのうちの1つが装着不良で開かないトラブルが発生しましたが、モジュール自体は無事に機能したので着陸することが出来ました。

同年12月20日、今度は無人飛行実験を行いました。このとき、スターライナーが運用されることが想定されている、低軌道上への打ち上げ、それに加えてISSとのドッキングが予定されていました。

低軌道上の打ち上げには成功しましたが、ISSとのドッキングには成功していないので、実験は部分的に失敗となりました。宇宙船は地球に帰還しました。

ドッキングできなかった原因としては宇宙船に搭載されているタイマーと実際に経過している時間がずれていたことが原因で、推進剤が多量に噴射されたことによりドッキング出来なかったとされていました。

2020年2月6日、NASAが開催した会議に出席している航空宇宙安全諮問委員会(ASAP)から「スターライナーは2019年12月の打ち上げが行われた直後に、重大なソフトウェアのバグが発見されていた」と指摘がありました。

地球に帰還する際に、修正されたコードを送信していたことが確認されていて、修正が間に合わなかった場合は宇宙船が大きく破損、もしくは帰還出来なかったと考えられています。

その失敗から2年以上かけて再度実験を行った結果、今に至ります。

ここまでボーイングスターライナーについて解説してきましたが、ここからは日本の宇宙開発について見ていこうと思います。

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日本の宇宙開発

日本では、宇宙船の有人飛行実験はまだ行っていませんが、ISSに物質を送り届ける無人宇宙船の開発しており、宇宙開発活動に大きく貢献しています。

その補給機は「こうのとり」(HTV)です。打ち上げには同じ日本で開発されたHⅡ―Bロケットを始め、ロシアのソユーズロケット、アメリカのアトラスVロケットに搭載されていました。

この宇宙船には一度に複数の大型実験装置やISSバッテリの搭載ができる他に、ISS接続する方式として世界初となるキャプチャ・バーシング方式を採用するなどの機能が備わっています。

特に接続方式に関していえば米国の民間補給船「シグナス」や「ドラゴン」にも採用されるなど、ISSへの接近・結合方式のスタンダートとなりました。

また、現在JAXAでは「こうのとり(HTV)」の後継機となる(HTVーX)の開発が進められていて、2022年中に1号機での打ち上げ実検が予定されています。

こちらも楽しみですね。

まとめ

私が今回の記事を書くにあたって参考にした記事を読んで思ったのは、宇宙開発において民間企業がより活躍しているのを見ると、一般の人と宇宙との距離が少しずつですが近づいていることを感じることが出来ました。

最後は個人的な感想になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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