賞味期限切れの冷凍食品は基本的に廃棄するのが安全です。
冷凍食品の大半は、細菌繁殖・酸化を抑えれるためマイナス18℃以下の環境下で保存可能なことを前提として作られています。
日本には別名日本産業規格と呼ばれる国家規格「JIS規格」があり、この規格で冷凍庫はマイナス18℃以下の機能を備えることが定められていますので、まず温度が足りないという心配はなさそうです。
JIS規格の冷凍庫の温度がマイナス18度以下だから
— ズブロッカ🥟🌙4.2 (@BisonGrass193) January 23, 2017
冷凍庫ぐらいなんだろうな
しかし気をつけなければならないのは、「商品が未開封のままで常にマイナス18℃の環境下に置かれていること」を前提とした賞味期限であるということ。
冷凍庫も開け閉めが頻繁にされることから、常時マイナス18℃が保たれているとは言えない環境下のため、賞味期限内としてもできる限り早く消費することが望ましいのです。
冷凍されていることから多少の経過であれば大丈夫かもしれませんが、食べて何らか体調に異変が出れば目も当てられません。
安全を期するならば期限切れは廃棄したほうが無難と言えるでしょう。
では冷凍食品の賞味期限は未開封の場合、どれくらいまで持つものなのでしょうか?
冷凍食品の賞味期限は未開封だとどのくらいもつ?

冷凍してしまえばいつまでも食べられるだろう、というイメージがありますが、あくまで長期間保存できるということであって期限は存在します。
冷凍食品類は各メーカーの工場で急速に冷やすことで食品へのダメージを軽減し、結果として賞味期限1年間の長期保存を実現しています。
しかし家庭用の冷凍庫はJIS規格をクリアしていると言えども、容積は小さく開閉による気温差の影響はどうしても受けざるを得ませんし、開閉回数も多くなることから常時温度を保てるかと言い難い部分は否めません。
開閉の都度温度の影響を受ける結果、徐々に冷凍食品の品質は劣化していきます。そのため目安としては購入後4ヶ月程度が適切となります。もちろん、早く消費することに越したことはありません。
次のコーナーでは開封・未開封もあわせて検証してみましょう。
冷凍食品の賞味期限1ヶ月切れ食べて大丈夫?開封後・未開封で違う?

食品を劣化=腐敗させる原因は細菌の繁殖です。
細菌が食品を食べながら自分の仲間を増やし、排泄物を出していきます。腐った際に糸をひいたり嫌な匂いが出るのは細菌とその排泄物によるものなのです。
劣化を防ぎ長期に保存をする手段は細菌の繁殖を防ぐことにありますが、生物は寒さに弱いので冷凍は非常に有効な方法となりますね。
期限が切れた瞬間に細菌が大量繁殖する、というものではないですが、1ヶ月を経過していた場合は判断が難しいと思います。
冷凍・冷蔵問わず期限切れの食材を食べて体調を崩すケースは多々あります。
食べれるのかどうか、判断に迫られるケースが出てくる場合は以下の点をチェックしてみてください。
・再冷凍していないか
解凍した段階で劣化が進んでしまいます。
・霜の付着
溶けて凍ってを繰り返している目安であり、大量に付着しているのは品質が落ちている可能性あり。
・冷凍やけ
長く冷凍していると水分が抜けて乾燥してしまうことがありこれが冷凍やけ。味が格段に落ちています。
・包装の膨らみ
保存状況が悪く中身が腐敗しているおそれがあります。
・開封済み
酸化・乾燥のおそれがあります。
原則は期限切れは廃棄するのがベストですが、これらの点をチェックしてみてクリアできていれば自己の責任範囲で食べてみても良いかと思います。
特に開封済みのものは悩ましいところですよね。
開封してしまうと、冷凍といえども空気に触れることから前述の通り酸化・乾燥が進んでいる可能性は高まります。できる限り早く消費することが必要ですね。
まとめ
冷凍しているからといって、いつまでも食べれるものではありません。
また家庭用の冷凍庫では頻繁な開閉からどうしても劣化のスピードは速くなります。
商品記載の賞味期限を超えないように、できる限り購入してから4ヶ月以内に消費するように心がけ、残った場合は短い期間で使い切ることを心がけましょう。