愛媛、高知、香川、徳島からなる四国。
この4県にある「八十八か所」のお寺を巡ると、願いが叶うということをご存じですか?
別名「お遍路」とも言われていますね。
最近では、自分探しの旅としていたり、健康のため、ストレス軽減のため…と巡る人それぞれの思いがあります。
今回は、よく聴く四国八十八か所ってなんで巡るのか詳しく調べてみました。
四国八十八か所を巡る理由
昔は、修行の一つとして行われていました。
江戸時代から一般人でも行われるようになったと言われています。
現在、年間に10万人~30万人が礼拝に訪れており、日本のみならず海外からの礼拝者が多いことでも有名になっています。
礼拝の目的は、現代ではひとぞれぞれです。
「人生を変えたい」ストレス社会の今、複雑な人間関係が問題になっていますね。ひどいと人間不信にまで陥ってしまうことも。今の自分は、何か変えなければと始めた人もいます。
「気持ちの整理」最愛の人との別れ。心の準備もままならないまま、突然の別れを目の当たりにして、心の整理・気持ちの整理をしたいために始めたという人もいました。
「四国観光」外国人の多い理由の一つが観光です。礼拝の途中にある休憩所では、日本のおもてなしに感動したという人もいました。
約1100キロ~1400キロという長い道のりは決して楽なものではありません。
全てを巡りきれずに断念したのは約7割と言われています。
つらい思いをしてまでやる意味とは?
成し遂げられた人にだけ分かる、「人間としての成長」をより多くの人にも知って欲しいです。
四国八十八か所はどこ?
まず、四国のどこに八十八か所あるのかというと
- 愛媛に、「菩提の道場」26か所。
- 高知に、「修行の道場」16か所。
- 香川に、「涅槃の道場」23か所。
- 徳島に、「発心の道場」23か所。
以上、88か所のお寺があることが分かります。
八十八か所とは、「米」の字になることから「五穀豊穣」の願いも込められています。
また、男女子どもの厄年を足すと88になるからとも言われています。
徳島にある「霊山寺」をスタートし、香川にある「大窪寺」をゴールと一般的にはなっています。
また、反対からスタートするのも可能です。
巡り方として、どこから初めても問題はないとされています。
1度に88か所巡るもよし、何回かに分けて巡るのもよし。
自分のペースで、それぞれの思いで礼拝することができるのです。
それが、人気の一つなのかもしれませんね。
礼拝の注意点
ただお寺を巡ればいいものではありませんので、ここで注意点。
- 不殺生…生き物を殺してはいけません。
- 不偸盗…物など盗んではいけません。
- 不邪淫…みだらな行動はしてはいけません。
- 不妄語…嘘をついてはいけません。
- 不綺語…へつらい、見下しはいけません。
- 不悪口…人の悪口は言ってはいけません。
- 不両舌…二枚舌(矛盾)を言ってはいけません。
- 不慳食…むさぼってはいけません。
他にも、橋の上では杖は禁止や宿では金剛杖を洗うなど、きちんとした心得を持って礼拝することが大事です。
まとめ
四国八十八か所とは、修行の一貫で行われていました。
今は、人によって違う目的によって行われています。
距離にして1,400キロという長い道のりですが、とてもご利益のある礼拝です。
日本人のみならず、海外からの礼拝者が増加。
四国八十八か所を世界遺産にする計画も進んでいます。
少し前から、「御朱印女子」「御朱印集め」に人気が集まりました。
もともと御朱印を観るのが楽しい人が趣味として始めたのがきっかけで、その魅力に惹かれた人が思ったよりも多く、一気にブレークしたようです。
神社やお寺に、全く興味の無かった人もチャレンジしてみて、新しい自分になってみてはいかがですか?