将棋について調べると、
8つのタイトル、段位、
A級・B級1組・B級2組など、
色んな言葉が出てきますよね。
初めは、複雑でよくわからないかもしれません。
とくに段位と級の違いは、
ニュースでも細かく解説していることは少ないでしょう。
簡単に説明するとこんな感じです。
- 段位・・・棋士の強さを表すもの
- 級・・・リーグ戦のカテゴリー
今回ご紹介する順位戦とは、
級を決めるリーグの名前になります。
2022年2月に藤井聡太さんが
最年少で5冠を達成して将棋人気が高まっています。
じつは、あの藤井聡太さん、
2022年現在で、まだ最上位クラスのA級じゃないんです。
順位戦がわかると、
より将棋が楽しくなるので
ぜひ参考にしてみてください^^
将棋の順位戦、A級・B1、B2クラスとは何?全部で何クラスある?
将棋の順位戦は、将棋のリーグ戦です。
A級・B級1組などは、
順位戦と呼ばれるリーグの中での
カテゴリーになります。
サッカーに例えると、
J リーグの中のJ1、J2、J3があるように、
グループごとのランクというイメージです!
順位戦は全部で5クラスあり、
構成は表のようになっています。
クラス | 人員 | 昇級 | 降級 | 対局数 | |
---|---|---|---|---|---|
A級 | 10人 | – | 下位2名 | 総当たり | 優勝者が名人への挑戦権を得る |
B級1組 | 13人 | 上位2名 | 上位2名 | 下位2名 | – |
B級2組 | 不定数 | ・上位2名 ・全勝 | 降級点2点 | 抽選で10局 | – |
C級1組 | 不定数 | ・上位2名 ・全勝 | 降級点2点 | 抽選で10局 | – |
C級2組 | 不定数 | ・上位2名 ・全勝 | 降級点2点 | 抽選で10局 | 降級するとフリークラスへ |
※ 降級点・・・クラス内で一定の割合で下位になると降級点1点が付きます
※ フリークラス・・・順位戦に参加しない棋士が集まるクラス
順位戦のクラスは、このようになっています。
最上位クラスのA級で優勝すると
名人への挑戦権を受けることができます。
また、プロ入りすると
C級2組からスタートすることになり、
順位戦で昇級すると商談することになります。

ちなみに、藤井聡太さんは
2022年2月時点でB級1組に入っています。
藤井聡太さんの段位は九段なので、
すぐにA級に上がってきそうですね。
将棋の順位戦と名人戦ってどんな違いがあるの?

名人戦は、順位戦とは別の位置づけです。
プロ棋士たちは、1年間かけて順位戦を行います。
順位戦のクラス対局を経て、
A級で優勝者となった者が、
名人をかけて対局することになるのです。
名人戦は、1局戦って勝てば「名人!」
というわけではありません。
7番勝負で行われ、先に4勝したほうが
名人の名を獲得することができます。
タイトルは名人の他に7つあるので、
それぞれ誰がタイトルについてるか、
連勝記録を持っているか、
見ていくとまた更に面白くなります。
藤井壮太九段の最年少「名人」奪取の可能性
最近の注目といえば、藤井聡太九段の
最年少の名人獲得の可能性についてですよね。
現時点の最年少名人は、谷川浩二名人です。
21歳で最年少名人の称号を手にしました。
藤井聡太九段は、2002年生まれの19歳です。
順位戦ではB級1組で最多勝しています。
このまま順調にいけば、
2022年度はA級で対局することになるでしょう。

昇級初年度の今年A級で優勝し、名人戦で勝てば
「最年少名人」になるのか!

すごいなぁ!でも、本当になれるの?
名人への挑戦権を得るためには
昇級1年にしてA級を優勝しなければなりません。
今まさに、勝負どころなのです。
まとめ
今回は、将棋の順位戦について調べました。
- 将棋の順位戦とは、級を決めるリーグ戦のこと
- 将棋の順位戦にあるクラスとはカテゴリーでありグループランクのイメージ
- 名人戦とは、順位戦A級優勝者が名人へ挑戦する戦いのこと
この記事を読んだ後、
こういった点に注目すると面白いかもしれません。
「今年も渡辺名人が防衛するのか?」
「今年の名人への挑戦者は誰になるのだろうか?」
「藤井聡太さんは最年少名人になるのだろうか?」
順位戦・名人戦に絞るだけでも、
きっと今までと違った楽しみ方ができますよ!
また、順位戦は1年を通して対局するものです。
年間を通して楽しめます!
2022年、まずは手始めに
順位戦・名人戦に注目してみてくださいね^^
もしかしたら最年少名人を見ることができるかもしれません…!