子どもが小学校に上がると、「うちの子は学校の勉強についていけるのかな…。」「 塾に通わせた方がいいのかな…。」と悩む保護者の方も多いと思います。
最近では、アプリやタブレット端末を使って楽しく学習できるサービスも普及し、学習方法も様々です。
しかし、
「楽しく勉強してくれるのはうれしいけど、ちゃんと身につくの…?」
そんな不安も出てくると思います。
そこで今回は、
- タブレット端末を使用しても学習効果が見られない要因
- タブレット端末のより効果的な使い方
この2点について紹介していきたいと思います。
タブレット端末を使っても学習効果が見られない要因

「わかったつもり」になりやすい
タブレットの学習教材は、回答を選んだ瞬間に正解、不正解が表示されるものが多いですよね。
スピード感があり、音があり、ゲーム感覚で楽しく進めていくことができます。
しかし、落とし穴も存在します。
一つは、「わかったつもりになりやすい」ことです。
例えば、答えがわからないときに直感で選んだとします。
その場合、偶然正解になる場合もありますよね。
子どもは純粋に「楽しい」「正解してうれしい」という感覚で進めるため、自分が理解できていないことに気付けません。
そして、テストを受けるときに
「あれ、、、どうだったっけ?」
と思い出せそうで思い出せないような状況になるのです。
このように、深く考えず理解したつもりで進めてしまうと、点数など結果に結び付かないことがあります。
・教科によって向き/不向きがある
もう一つは、「教科によって向き、不向きがある」ことです。
英語の発音を聞いたり、理科の実験動画を見たり。
実際に音を聞いて発声する、どのように変化していくのか動画で確認するという教科ではタブレットの良さを生かせると思います。
しかし、ひらがなや漢字はどうでしょうか。
タブレット教材の中には、書き順がどうであれ文字が書けていれば正解になるものもあります。
すると、間違えているという認識がなくなり書きやすい書き順で覚えてしまうことも。
その結果、なぜ勉強しているのに正しく漢字が書けないんだろう…? となってしまいます。
タブレット端末を学習に効果的に取り入れるには

・記述式の問題に取り組む
ここまで学習効果が得られない要因について説明してきました。
しかし、タブレットは便利ですし子どもには楽しく勉強してほしいですよね。
学習効果は使い方を工夫することで高めることができます。
一つは、「記述式の問題を多く取り入れる」ことです。
ゲーム感覚で楽しみながらとなると、やはり選択式が多くなってしまいがち。
しっかりと自分の頭で思考し、すぐに答えが出てこないような問題にも取り組ませることが大事です。
記述式に慣れることで「わかったつもり」を防止し、学校のテストでも結果につながる可能性が高くなります。
そのため、記述式の問題が多く、添削サービスがついているタブレット教材を使用するなど少し工夫をするといいですね。
・紙のテキストと合わせて利用する
もう一つは、「紙のテキストと併せて利用すること」です。
タブレットの学習教材は色彩豊かでイラストや動画も豊富です。
そのため、子どもの興味関心を引きやすく勉強への入りとしてはとても効果的。
しかし、何度も反復学習して覚える教科には不向きな場合もあります。
特に、ひらがな、漢字、英単語など書いて覚える必要があるものは紙のテキストを使うとより定着しやすいと言われますよね。
また、学校のテストでは一般的にタブレットではなく紙に記述します。
そのため、実際に鉛筆を持ち紙に書くことにある程度慣れておくことも必要。
学習内容、教科、状況に合わせてその都度使い分けていくことが大切になります。
まとめ
タブレット端末を使っての学習は、使い方次第ではとても便利で学習効果も得られる方法です。
私自身、小学生の頃に学校の授業でタブレットを利用したことがあります。
苦手としていた図形の問題が教科書よりもわかりやすく、とても楽しく勉強できました。
楽しみながら勉強することはモチベーションアップにつながりますよね。
子どもにタブレット教材を利用させるか迷っているという保護者の方は、ぜひ参考にしてみてください。