フランスのル・マン近郊で行われる
四輪自動車のレースとして世界で幅広く
知られている「ル・マン 24時間耐久レース」。
世界三大耐久レースの一つです。
世界中の耐久レースに大きく影響を与え、
各レースの規定はル・マンのものを基準として定められているくらいです。
「ル・マン 24時間耐久レース」簡潔に言うと何をする?!
全長13㎞を超える周回コースを
24時間ひたすら走行するというレースです。
毎年6月の夏至の頃の土曜日午後3時に開始、
翌日日曜日の午後3時に終了します。
自動車レースのスタート方式は、
コースに車が並びドライバーが、
スタートの合図を車内で待つ、
ということをまずは思い浮かべますよね。
一方オートバイのレースでは
スタートの合図後、コース内に並べられた
自分のバイクまで駆け寄ってから走り出す
という光景がよく見られます。
これは「ル・マン式スタート」と呼ばれ、
元々はル・マン24時間レースで採用されていたスタート方式です。
シートベルトをしないままにスタートなど、
安全上の問題から現在は採用されていませんが、
オートバイや自転車のレースといったものでは現在も幅広く使われています。
世界中のレースと呼べるものに
影響を与えている「ル・マン24時間耐久レース」。
影響の大きさに特徴があると言えますが、
初心者でも楽しめるポイントは
一体どのようなものがあるのでしょうか?
ルマン24時間レースのルールを知りたい!楽しみ方のポイントは?

まず出場の資格ですが、
誰でも出られるわけではありません。
主催者となる
フランス西部自動車クラブからの招待状
を受けて初めて参加ができます。
そのため招待を受けることは非常に名誉なこととなっています。
ルールは様々に決められていますが、
大まかに以下の点を知っているだけでも十分に堪能できますよ。
知っておくとレース観戦が楽しくなるルール
(1)勝敗は周回数
24時間以内に多くサーキットを回ったものが勝利します。
(2)ドライバー交代
私は職業柄、営業車に長く乗ることが多いですが
1時間も運転すると疲れてしまいます。
そのため1人で24時間を走るなんてことは想像ができません。
ドライバーは訓練しているから24時間でも大丈夫、
と思いがちですがやはり同じ人間。
24時間を1人で運転することは
いくら鍛えた人間でも不可能です。
車両1台につき3人のドライバーが登録可能、
しかしその交代にもルールが設けられています。
交代後45分以上の運転、そして
4時間30分以内に交代をしなければなりません。
(3)ピットレーン
車両も24時間持つかと言われればそうではありません。
燃料の補給から不具合の整備など
点検をしなければ24時間走り続けれないでしょう。
その整備を行うのが
コース内に設けられた「ピットレーン」です。
この整備作業にもルールが設けられています。
それも至ってシンプルですが、
「車両が完全に停止するまでは
作業クルーは作業エリアに入ってはならない」です。
F1レースでは瞬時に交換が終わる神事
と呼べるピットレーンでのタイヤ交換がよく見られますよね。
レースである以上、
車も整備しなければ走り続けられませんが
作業に手間取ってしまっては周回遅れになるので時間との戦いです。
そのためにも
車両が入ってくる前に待機しておきたい、
という心理はありますが、そこをルール化。
皆公平に時間を与えられていることとなります。
各チームが与えられた時間内で
いかに素早く整備するか、というのを
見比べるのもレースを楽しむ一つのポイントとなりますね。
そしてさらにレースを楽しむポイントがそのコースとなります。
いったいどのようなコースなのでしょうか?
ルマン24時間レースのコースを知るともっと面白い!どんなコース?

コースは1周約13km、
通称「サルト・サーキット」と呼ばれ
フランスのル・マン市郊外に設けられています。
ですがこのコース、約3分の2は
レース期間以外は一般道として使用されており
レース期間中のみ封鎖されコースとして使用されます。
そのため期間中は街全体がお祭り騒ぎとなり、
キャンプをしたりビルから観戦するなど
様々な楽しみ方があるようです。
周回コースのため
ストレート部、コーナー部と存在しますが
中には90度と直角コーナとなる
「インディアナポリス・コーナー」といった難所も設けられています。
ストレート部分は全長6kmの「ミュルサンヌ・ストレート」。
現在は2ヶ所減速のための
緩いコーナーが設けられていますが、
かつては全くの直線のために最高速405kmをマークしたチームがあります。
速度が出過ぎて安全面の懸念が出たことから
減速場所を設けることとなったのですが、
ストレート部分でいかに速度を稼ぐか、
という心理戦も見ものとなりますよ。
まとめ
今回は、ル・マン耐久レースについて見ていきました。
日本でも根強い人気を誇るル・マン耐久レース。
日本の名だたる自動車メーカーも参加し
優勝も果たしています。
世界のレースの中では
最高峰に位置しますので
機会があれば一度テレビなどで観戦してみてはいかがでしょうか?