今年で32回目を迎えたサラリーマン川柳。サラリーマンが「五・七・五」というたった17文字に、悲喜こもごも思わずクスっと笑ってしまうようなユーモアを交えての表現もあいまって、着実にファンを増やし続けていますよね。
そんな長年続くサラリーマン川柳の誕生のきっかけや、作品を作る時のコツなどをまとめました。
サラリーマン川柳、歴代の作品
「サラリーマン川柳」は毎年テレビなどでも大きく取り上げられているので、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。こちら正式名称「第一生命サラリーマン川柳コンクール」といい第一生命保険が主催、毎年ユーモア溢れる数々の名作が誕生することで話題になり、年初の風物詩的な存在となっています。
第一生命によると、サラリーマン川柳は社内報の1コーナーとして始まったそう。
※ https://event.dai-ichi-life.co.jp/company/senryu/archive/
その後1987年(発表は1988年)から一般公募が始まり、それ以降、毎年募集選考が行われています。『川柳ってちょっとわからない』とお感じの方も、これまでの歴代の入賞作品を見ると共感できるものや、思わず笑ってしまうような作品ばかりで、きっと身近に感じれるようになると思いますよ。
サラリーマン川柳へはどうやって応募する?
毎年話題になるコンクールなので、サラリーマン川柳ファンの中には「応募してみたいな」と思ったりしてる方もいるかもしれませんね。
応募から発表までの流れですが、毎年9月か10月頃に第一生命が応募を開始、その応募作品から第一生命が100作品を選出、その作品が発表されたあと一般投票によりベスト10作品が選ばれます。
応募の方法は、WEBか郵送、第一生命の方に応募用紙をもらうなどがあります。募集の詳細は9月頃に発表される予定ですので第一生命のホームページなどで確認してみてくださいね。
サラリーマン川柳の傑作は?
今までの入選作品はどれもお見事で拍手したくなるものばかりですよね。共感を得られる作品を作り出すコツはあるのでしょうか。
漫画家でサラリーマン川柳コンクールの審査員を務めるやくみつるさんが、ネタの見つけ方や流行語の使い方を伝授してくれていますよ。
■ 作品例
①気になったことは手帳や携帯電話にメモする・・・・気になる言葉や面白い場面に遭遇したり、何かピンとくることがあったらとにかくメモをする。些細なネタから面白い作品が生まれたりする可能性が。
②日記の代わりに川柳・・・・まずは、五・七・五の川柳に慣れることが大切。目標は1日1句!量をこなせば質も上がる!だそう。
③古典的なネタに流行語を取り入れる・・・・古典ネタに新しいワードや流行語を取り込むのが審査員をうならせるワザの1つ。
④流行り過ぎない、流行語の穴を狙う・・・・流行語はサイクルが早いので、応募する段階ですでに廃れてる、なんてことも。流行っているけど他の人が詠みこんでこないだろうという言葉の選択が目に留まりやすい。
⑤時事性うを取り入れたひと捻りある句に注目・・・・これまで何万という作品を審査してきたやくみつるさん。その年に起きた出来事や流行語を巧みに取り入れながら、クスっと笑わせてくれたり悲哀を感じさせてくれる作品に出会うと、正直やられたなと思うそうです。
以上を参考にして、さっそく実践してみましょう!
サラリーマン川柳、やみつき傑作選
サラリーマン川柳では、第24回のコンクール以降、応募作品の中から厳選された優秀作を収録した本が傑作選シリーズとして毎年出版されています。
作品のほかにも読み物も多数収載!どれも笑える満足の1冊となっており、シリーズ最新刊「サラリーマン川柳 やみつき傑作選」では選者ベスト10+秀作約200句+歴代ベスト30の計約1,000句の、サラリーマン諸氏の心の叫びを見事に映し出した名句がずっしりと収録されています。
※ https://www.nhk-book.co.jp/list/genre-142.html
どれも手に取って読んでみたい笑いと共感の一冊!ぜひ揃えてみてはいかがでしょうか?
サラリーマン川柳のカレンダー
サラリーマン川柳の関連商品は単行本だけではありません。壁掛けでも使える卓上式カレンダー「日めくりサラリーマン川柳 傑作選」も発売されています。こちらは2016年に発売されており、毎月繰り返し使える31日タイプの日めくりカレンダーになっています。
平成2年から平成27年までの国民が選んだベストテン句から厳選した、傑作川柳を収載。NHK出版は「選らばれた作品を本の中で一人一人が鑑賞するのではなく、日めくりカレンダーという形にすれば、みんなで川柳を楽しんでもらえる」といった気持ちから誕生したそう。
仕事上の不満や家庭内での嘆きを抱えた時、卓上にサラリーマン川柳があるときっと元気付けられやる気が復活するかもしれません。1日1枚1句ずつ、卓上の1枚が働く皆さんを癒してくれるでしょう。先ほどご紹介したサイトから在庫の確認ができます。