自分自身の呼び名を「一人称」と言いますが、
仕事などの公的な場では「わたくし」と使用するのが適切です。
皆さんは自分自身のこと、
公の場ではどのように呼んでいますか?
今回は、「自分」や「俺」など
呼び方の使い分けについてみていきます!
「自分」や「俺」「わたくし」どこでどう使い分けてる?
親しい友人同士で
集まるような私的な場では、
男性は「俺」や「僕」、
女性は「わたし」「あたし」など、
このように呼んでいることが多いでしょう。
対してビジネスシーンでは、
「俺」や「僕」「あたし」といった表現は、
使われることが非常に少ない、と言えると思います。
非常に少ないというのは
全くゼロということではなく、
取引先との関係性が構築されると気心の知れた中となり、
砕けた会話口調になることもあるからです。
しかし公的な場面ではまず礼儀が大事であり、
相手の印象を悪くしないためにも
「わたくし」と呼称することが重要となってきます。
社会人になりたての新入社員さんなどは、
ついつい学生時代の癖が抜けず、
友人同士のような一人称を使い、
上司から注意を受けることも経験ある方もいるでしょう。
さて、あまりにもビジネスシーンに慣れ過ぎた結果、
友人同士でも「わたくし」と
自分を呼ぶ方もよく見受けられます。
しかし仲の良い友達が
久しぶりに会って「わたくしね、、、」
と話し出したらちょっとビックリするかもしれません。
わたくしね、最近〇〇にハマってるよ。
ん?わたくし?どうしたの?
仕事とプライベートでは、
自分の呼び方を上手く使い分けることが
大人としてのマナーと言えるでしょう。
さて自分自身の呼び方には
どのようなものがあるのか、
様々ご紹介していきましょう!
自分の呼び方にはどんな表現がある?色んな例を紹介。
まずはビジネスシーンでの一人称ですが、職業によっても様々な呼称があります。
〇本職(ほんしょく)
公務員が職務上で使用する一人称。
〇本官
警察官などの官職に就くものの自称。
〇小職(しょうしょく)
官職にあるものが、自分の地位をへりくだって使用する一人称。
ビジネスメールでは
よく使われている一人称ですが、
本来の意味を知れば乱用は避けるべきかも知れません。
〇当方(とうほう)
使用者本人を含め、
使用者が所属する団体・組織全体を表します。
一人称として使用しますが、
使用するシーンは慎重に選ぶべき言葉ですね。
〇当職(とうしょく)
弁護士や会計士などの
士業に就くものが職務上で使用する一人称。
民間企業などでは「当方」はよく使用されますよね。
このように公的な場の使用事例を見てみると
やはり自分自身の呼称は
「わたくし」が自然に感じるのではないでしょうか。
さて、次は公的な場を除いた様々な一人称です。
〇あたくし
「わたくし」のくだけた表現ですが、
「あたし」よりは丁寧な言葉で、
主に女性が利用してきた印象の強い言葉です。
〇わし
「わたくし」が省略された言葉で、
年配の男性に多く見られる表現として認識されています。
〇俺
元は二人称として使われていたそうです。
現代では男性の一人称ですが、
その昔は男女関係なく使われていたそうです。
〇自分
話手や書き手が自分を表す言葉ですが、
軍隊で自らの呼称に使用されていたことから、
体育会系の男女が使っているイメージが強くなっている呼び方です。
〇こちら
自分のことを強調する意味で使用する表現。
〇手前(てまえ)
「こちら」と同じ意味ですが、
ビジネスシーンでは「手前ども」としてよく使われます。
まだまだ一人称は多数ありますが、
こうして並べてみると
いかに日本語が表現豊かであるかを痛感しますね。
余談:自分のことを私という男は変に思われる?私を使うのはなぜ?
さて、ビジネスシーンでは男女問わず
「わたくし」と呼称するのが適切とされています。
しかしプライベートシーンでは、
「わたくし」という表現は、
かしこまりすぎて引いてしまう方もいるでしょう。
そのため「わたし」がよく用いられますが
この表現は、女性が使用するイメージが強く持たれていますね。
対して男性が友達同士の場で
「わたし」と使うと、人によっては
少し違和感を感じる方もいるようです。
では、自分のことを
「私(わたし)」という男性は
変に思われるのでしょうか?
昨今では、プライベートなどの日常的に
「わたし」を使用する男性も当たり前になってきました。
私は「わたし」をよく使いますよ。
色々な呼び方がある中で、
なぜ「わたし」を使用するのでしょう?
理由を挙げてみます。
まず考えられるのは、
礼儀正しい男性であること。
他にも、
- フレンドリーに接し過ぎて相手を害したくない
- その人のキャラクター
- 「わたし」という言い方に慣れている
など、様々な理由があるようです。
ポジティブな理由の他の意見としては、
知的な男性として、
相手に良い印象を与えたい
と考えて使う方もいるようです。
「わたし」って使ったら、しっかりした人に見えるかなぁ。
ネガティブな理由の他の意見としては、
- 話している相手これ以上近づきたくない
- 話している相手と距離を置きたい
- くだけた雰囲気が得意ではない
苦手な人にあえて使うこともあるかも。
このようなことから、
違和感を感じる場合の原因としては、
警戒心が働いてしまうことにありそうです。
これが、結果として
相手に違和感を与えてしまうことが多い
と考えることができます。
まとめ
今回は、自分や俺の使い分けについて調べていきました。
- 公的な場では「わたくし」の呼び方を!
- 自分の呼称は、たくさんの種類がある
- 自分のことを私という男性には、色んな理由がある
一人称も様々ですが、
相手がいるから一人称を使用することは間違いありません。
特に公的な場では
相手に気持ちよく話を聞いてもらうためにも、
「わたくし」は万人に通ずる
魔法の言葉ともいえるので、ぜひ心に留めてみてください。