予定しか書けない、何を書けばいいかわからない…その悩み、実は多くの方に共通しています。
手帳はスケジュール管理のための道具というイメージが強いですが、実は書き方を少し変えるだけで活用の幅が広がることがあります。
予定だけでなく、ふとした気づきや嬉しかった出来事、心が動いた瞬間を残せるようになると、手帳は自分の記録帳として育つようになります。
たとえば――
- 朝は「今日やりたいことを3つ」書くだけ
- 夜は「できたことを一行」だけ残す
- 気になった言葉や感情をそっと書く
これだけでページが少しずつ満たされていき、後から読み返したときの温度まで思い出せるようになります。
難しいルールは必要ありません。
続けられる形を見つけることが、何より大切です。
実際の使い方|書き方の例や取り入れ方

手帳の使い方は人によってさまざまです。
ただ「予定だけを書くもの」と決めつけてしまうと、書けることが限られてしまうことがありますよね。
ここでは、初心者の方でも始めやすい書き方を、実体験を交えながら丁寧にまとめてみました。
焦らず、できそうなところから取り入れてみてください。
「ほぼ日手帳」をきっかけに書き方の幅が広がった
手帳をただの予定管理として使っていた頃は、書く内容が少なく続かない理由が分からない状態でした。
でも、ほぼ日手帳に出会ってからは、罫線に縛られずに書ける自由さのおかげで、言葉だけでなく絵や貼りもの、思いついたアイデアなど、自然と書きたいことが増えていきました。
無理にたくさん書こうとせず、その日に浮かんだことを少しだけ残す。
それだけで手帳時間のハードルがぐっと下がり、楽しみながら続けやすいと感じています。
モーニングページを試して整理しやすく感じたこと
「朝起きて3ページ分書く」というモーニングページは、一見ハードルが高く感じられるかもしれません。
ですが、私の場合は1ページでも効果を感じることがあり、浮かんだことをそのまま書くことで頭の中が少しクリアになる感覚がありました。
思考がぐるぐるするときほど紙に書き出すことで落ち着きやすくなる人もいます。
完璧な文章にしようとせず、箇条書きでも気持ちのままでも良いので、朝の5分だけでも試してみるのも1つの方法です。
予定+気づき+感情メモの併用例
予定のみを書くと、手帳はスケジュールの羅列になってしまうことがあります。
そこで私が試しやすかったのは、予定と一緒に「気づき」や「感情」を一行添える書き方でした。
- 打ち合わせ14:00 → 事前準備が役立った
- 夕飯の買い物 → 思ったより時短できて満足
- 散歩 → 風が気持ちよかった
このように簡単で良いので、出来事と感情をセットで書くと、後から見返したときにその日の雰囲気が思い出しやすくなります。
記録が「単なる予定」ではなく「思い出」になる感覚があり、無理なく続けられる書き方です。
空白があっても問題はない、続けやすい形を探す
手帳が続かない理由のひとつに「空白ページが増えると気になる」という声があります。
私も過去には白いページを見るたびに少し焦ることがありました。
でも今は、空白も大切な余白だと考えるようになりました。
書けない日があっても、それは決して失敗ではありません。
むしろ、無理に書かない日があることで、自分のペースに寄り添った使い方ができると感じています。
すぐ試せる書き方テンプレ(シンプルに)

【朝】今日の予定/やりたいことを3つ書く例
朝のページには、その日やりたいことや必要な予定を3つだけ書き出すと、頭の中がすっきりしやすくなります。
「全部できなかったらどうしよう」と不安になる必要はありません。
3つのうち1つでもできれば前進ですし、小さな達成感につながることもあります。
【夜】できたことや印象に残った場面だけ残す
夜は、その日にできたことや印象に残ったワンシーンを書き留めます。
仕事でうまくいったこと、誰かに優しくしてもらえたこと、好きな飲み物がおいしかったことなど、ほんの小さなことでも大丈夫です。
たった一行でも翌日読み返した時の温度として残ることがあり、自分の気持ちの流れを知るきっかけにもなります。
短文でも十分という考え方
手帳を書くことに慣れていないと、「長く書かないといけない」と感じることがあるかもしれません。
ですが短い文章でも記憶の手がかりになることは多いです。
大切なのは無理なく続けられること。
日によって書く量が違っても問題ありませんし、数行だけのページが続いても、それはあなたの生活の等身大の記録です。
自分に合った手帳が見つかるまでのプロセス

手帳を選ぶとき「かわいいから」「人気だから」と感覚で決めることもありますよね。
それが悪いわけではありませんが、続けたいと思うなら“自分の書きたい量と内容に合っているか”を基準にする方法もあります。
日ごろ書く量・内容で選ぶ
たくさん書きたい日もあれば、ほんの一行だけ残したい日もあります。
そのため普段どれくらいの量を書くのかを想像しながら手帳を選ぶと、自分に合うものを見つけやすくなります。
日記のように文章をたっぷり残したい人は1日1ページのフォーマットが便利ですし、予定とメモを少しだけ書きたい人は週間タイプが扱いやすい傾向があります。
ほぼ日手帳 HONを選んだときの判断基準
私が現在使っている「ほぼ日手帳 HON」は、1日1ページのスペースがあることで自由度が高いと感じています。
書けない日があってもページがもったいないと感じにくく、書ける日には写真やチケットを貼るなど表現の幅が広がります。
また、開いたときにフラットになりやすく書きやすい紙の質感も続けやすさにつながっています。
向き不向きの観点(断定なしの中立表現)
ほぼ日手帳 HONのような1日1ページタイプは、書く量が多い人やじっくり向き合う時間を確保しやすい人に使いやすい印象があります。
一方で、携帯性を重視する人やスケジュール中心で書きたい人は週間タイプの方が負担なく使いやすい場合もあります。
どちらが良い悪いではなく、生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
手帳比較と選ぶときのチェックポイント

手帳を選ぶときは、見た目だけでなく実際にどう書きたいかを基準にすると比較しやすくなります。
ここでは初心者でもチェックしやすいポイントを3つにまとめました。
サイズで比較(B6/A5/持ち歩きやすさなど)
A5サイズはゆったり書けますがカバンのスペースを取ります。
B6や文庫サイズは持ち運びやすい一方、書ける量は少なめになることがあります。
書く量と持ち歩く頻度のバランスで選ぶと、自分に合うサイズが見つかりやすくなります。
罫線・ドット・無地フォーマット別の特徴
罫線入りは文字の高さが揃えやすく日記に適している場合があります。
ドットは自由度が高く、文字も絵も書きやすいバランス型。
無地は完全自由ですが、レイアウトに迷うこともあります。
用途に合わせて選ぶと失敗しにくくなります。
書く量と紙の相性を見ると選びやすい
紙の厚みや質感は裏抜けや書き心地に影響します。
万年筆や濃いインクを使う人は裏抜けしにくい紙を選ぶと安心です。
シャープペンやボールペン中心なら薄い紙でもストレスなく書けることがあります。
チェックリスト(表形式で提供可能)
・持ち歩く?家で書く? ・文字中心?イラストも描きたい? ・一日何行くらい書きたい? ・A5/B6/文庫サイズ、どれがしっくりくる? ・裏抜けが気になる?
自分に合う手帳を探すとき、このチェック項目を一つずつ確認していくと選びやすさがぐっと変わりますよ。
手帳は「予定を書く」以上に使えるツール

手帳というと、スケジュール管理が中心だと思われがちですよね。
ですが、予定を書くだけでなく、気づきや感情、ふっと浮かんだアイデアを残す場所としても活用できます。
きっちり書かなくても良いので、思いついた瞬間に一言だけ書き留めておくと、後から見返したときに役立つことがあります。
自分なりの使い方を試しながら、少しずつページが満たされていく楽しさがあります。
書くと考えが整理しやすいと感じた体験
忙しい日が続くと、頭の中にいろんなことが溜まってしまうことがありますよね。
そんな時、手帳に書き出してみると、考えがひとつずつほぐれていくような感覚がありました。
書くことで優先順位が見えやすくなると感じる人もいます。
思考を整えたいときに、紙に書くという行動は1つの方法としておすすめです。
気づきやメモを残すと振り返りがしやすくなる
その日にあった小さな発見や、ふと思い浮かんだ考えを短くメモするだけでも、後から読み返すと「そういえばこんなことを考えていた」と気づく瞬間があります。
気持ちが変化したきっかけや、何に心が動いたのかを知る手がかりにもなるため、自己理解につながりやすくなります。
無理のない範囲でメモを残す習慣は、手帳を使い続けるモチベーションになると感じました。
手帳を日常的に使うメリット(個人の実感ベース)
手帳を日々使っていると、「どんなときに気分が良かったか」「どんな行動が自分らしいと感じるか」など、小さな傾向に気づけることがあります。
予定だけでは見えなかった日常の色が、手帳の中に少しずつ蓄積されていくのは嬉しいものです。
習慣化しようと気負わなくても、気になるときだけ開けば十分だと思います。
自然な形で続けられる方法を見つけることが、手帳との距離を縮めるコツです。
何を書くかが決まると、手帳選びが簡単になることがある

毎年どれを選ぶか迷っていた時期の話
以前の私は「次の1冊」をなかなか決められず、文具売り場で何度も悩んでいました。
デザイン、価格、サイズ、紙質…気になる要素が多く、どれも魅力的に見えてしまうんですよね。
それでも結局は使い切れずに終わってしまうこともあり、自分に向いている手帳が分からないままでした。
書きたい内容が明確になったら選びやすかった理由
そんな迷いが減ったのは「自分が何を書きたいのか」がはっきりし始めてからでした。
予定だけを書くのか、気持ちや日記まで書きたいのか、それとも仕事中心で整理したいのか。
書く目的が決まると必要なページ量や書きやすいフォーマットが見えやすくなります。
選択肢が自然と絞られ、手帳が選びやすくなると感じました。
紙質・サイズ・フォーマットを見るポイント
紙が薄いと軽くて持ち歩きやすいですが、裏抜けが気になる場合もあります。
逆に分厚い紙は安心感がありますが、重さが気になる方もいます。
また、日記のようにたっぷり書きたい方は1日1ページの手帳が便利ですし、予定が中心なら週間ページのあるタイプが扱いやすいこともあります。
店頭で書き心地を試してみたり、レビューで写真を見てみたり。
自分にしっくり来る条件を少しずつ探してみると良いと思います。
大学時代に使っていた手帳を見返して気づいたこと

スケジュールのみの記録は残らない情報も多かった
大学時代に使っていた手帳を見返してみると、ほとんどの日が予定の羅列でした。
試験の日程、課題の締め切り、バイトのシフト――必要な情報は書かれているのに、当時の気持ちや出来事は思い出せませんでした。
必要最低限の記録は便利ですが、感情や気づきが残っていないと振り返る手がかりが少ないと感じました。
言葉を残しておくと、後から振り返りの材料になった
そんな経験から、今は予定の横にひと言だけでも感想を書き添えるようにしています。
大きな出来事ではなくても構いません。
例えば「友達の言葉が嬉しかった」「新しいパン屋さんが美味しかった」など、小さな言葉が後になって宝物のように感じることがあります。
手帳の中に残る短い言葉は、読み返すと温度を思い出させてくれる存在です。
形に残る記録の価値(個人的な感想)
手帳は時々しか開かなくても、書いたページはずっと残ります。
デジタルメモのように流れていかず、紙として手元に残る感覚は特別です。
空白の日があっても問題ありませんし、写真やチケットを貼ることで思い出のアルバムのようにも使えます。
その柔軟さが紙の手帳の魅力だと感じています。
まとめ|手帳は記録の形や目的に合わせて選べる
手帳の使い方に正解はなく、人によって形も目的も異なります。
予定を書く日があっても良いですし、思いついた気持ちや出来事を短く残すだけの日が続いても大丈夫です。
大切なのは「その時の自分が書きたいものを残すこと」。
自由にページを育てる感覚で付き合うと、手帳はぐっと身近な道具になると感じます。
予定以外に記録として残す楽しさ
予定の横に一言だけでも記録があると、振り返ったときの景色がまるで変わります。
後から読み返すと、その時の空気や気持ちが思い浮かぶことがあり、ページが小さな思い出帳のように感じる日もあります。
文章だけでなくチケットや写真、好きなシールを貼ってみるなど、楽しみ方はさまざまです。
未来の自分の発見につながることもあります。
まずは簡単な一行から試すという選択肢
手帳を始めるときは、頑張りすぎないことが続けやすさにつながります。
いきなり完璧を目指さず、まずは一行から始めても十分です。
「今日の好きだったこと」「ちょっと嬉しかった瞬間」など、短い言葉を一つ残すだけでもページが少しずつ満たされていく楽しさがあります。
もし迷ったときは、無理に毎日書かなくても構いません。
あなたのペースで、手帳に触れたい時に開けば、それが自然な続け方です。
