日本には紅葉の名所が数えきれないほどあります。
その中でも青森県の「蔦沼」はとても有名で人気のあるスポットです。紅葉した木々がシンメトリーに水面へ映し出される幻想的な景色を多くの方がテレビなどでご覧になり知っているのではないでしょうか。紅葉の季節、「蔦沼」の紅葉の素晴らしさを紹介します。
青森県蔦沼で紅葉を見るなら?
蔦沼の紅葉といえばJTBの「感動の瞬間(とき)100選」に選ばれており、幻想的な景色は、ポスターなどにもよく使われています。日の出の瞬間に真っ赤に染まる紅葉、そして紅葉が湖面に鏡のように映し出され、圧巻とも言える姿に息を飲むほどの絶景です。日の出の時赤い紅葉の景色の後は、日が高くなることで山の色は黄金色に変わっていきます。ブナの原生林なので、黄金色が本来の色。あっという間に景色の色合いが変わる様子も美しいので、ぜひ楽しんでください。
紅葉の季節は10月中旬から下旬まで。このシーズンの景色を写真に収めたい人たちは、夜明け前からこの場所に待ち構えています。ですが無風状態であることや天気が左右しますので、事前に天気を調べておくと良いかもしれませんね。
蔦沼ではどんな観光スポットがある?
蔦沼は青森の八甲田山にある美しい秘境で、多くの自然に囲まれており散策にはうってつけの場所。訪れる人が楽しめるように蔦温泉ビジターセンターから、散策するための「沼めぐり小路」があります。
コースを辿れば、楽赤倉岳の噴火により出来た「蔦七沼」のうち、「赤沼」以外の「蔦沼・鏡沼・月沼・瓢箪沼・菅沼・長沼」の六つを散策できます。六つの池を1時間ほどで回れるようになっていますが、自然の中を歩くので、虫などに刺されないよう服装には気をつけてくださいね。「赤沼」は少し離れているところにあるため、しっかりと歩ける靴を準備しましょう。ブナの原生林が雄大に広がっており、周りからはたくさんの鳥の鳴き声が聞こえます。バードウォッチングにもうってつけです。
蔦沼ツアーで散策を楽しもう
蔦沼へのツアーは一年中用意されており、十和田湖・奥入瀬渓流とともに巡るコースで行くことが多いと思います。十和田湖では遊覧船で湖上をめぐり、湖畔を散策。瞰湖台、御鼻部山展望台などからの眺めも美しく、日本武尊(やまとたけるのみこと)と湖の主・南祖坊をまつる十和田神社があります。
十和田湖に源流を発する奥入瀬渓流には数多くの滝が流れており、奥入瀬渓流最大の滝「銚子大滝」が有名です。どちらも自然の中を歩いて回るコースになるので、履きなれた靴で出かけるようにしてください。十和田湖・奥入瀬渓流を巡った後は、蔦沼へ。「蔦七沼」へ自由に歩くのも良いですが、現地のボランティア・ネイチャーガイドを利用すると、より深く「蔦七沼」を知ることができます。
青森県蔦沼の秘湯温泉
1000年の歴史があると言われる秘湯「蔦温泉」は、散策コースの入口、ビジターセンターの隣にあり、観光した後に立ち寄ることができます。沼めぐり散策を終えた後に、蔦温泉で疲れを癒して行くのも良いと思います。
蔦温泉は「久安の湯」と「泉響の湯」があり、源泉の上に浴槽をかまえ、ブナ材を使用した湯船の底板から源泉が湧き出す珍しい形。蔦温泉の宿は、歴史ある雰囲気を漂わす旅館「蔦沼泉旅館」のみ。蔦温泉旅館がいっぱいで泊まれない時は日帰り入浴も可能ですので、時間があれば源泉を堪能してみてはいかがでしょか。
青森県蔦沼へのアクセス
蔦沼へのアクセスは電車で近くの駅まで行き、バスに乗り換えるか自動車で来る方法があります。
○車:八戸からなら国道45号、青森からなら国道4号を通り、
国道103号を経由して概ね2時間程で到着します。
○電車、バス:JR八戸駅または青森駅よりバスに乗り
2時間程度で到着します。
その他に、蔦温泉から期間限定ではありますが無料での送迎をしていることがあります。その場合も1時間強の時間を要します。
少し離れた場所にあるので行くまでは少々大変だと思いますが、きっとそれ以上の感動に味わえると思いますので、ぜひ一度足を運んでみて下さい。