女性にとって、毎月やってくる苦痛な時期。
その痛みも個人差があって、
周りからなかなか理解を得られない
と感じているひとも多いと思います。
労働基準法で改定された生理休暇
の存在を知っていますか?
知っていても、
詳しく説明できる人は
少ないのではないでしょうか?
生理痛での体調不良で
働くことが困難な場合は、
休暇を取得できる制度です。
労働基準法68条ですので、
基本どの会社でも休暇を取ることができます。
昭和40年代では4人に1人が
生理休暇を取得していたそうですが、
現在は取得している割合は少ないんだとか。
そこで今回は、
生理休暇の正しい知識を身に着けるべく、
まとめてみました。
生理休暇があっても欠勤扱いで無給になっちゃうの?!
![生理休暇_有給扱い1](https://zen-tokyo.jp/wp-content/uploads/2022/01/生理休暇_有給扱い1.jpg)
生理休暇を取得する場合、
有給扱いになるか
無給扱いになるか気になりますよね。
その有給か無給かは、
会社側が決めることになります。
ほとんどの会社は無給扱いとし、
欠勤としてカウントされています。
一部の会社では、
月に1日は生理休暇を
有給扱いにしているそうです。
仕事ができない状態にしろ、
休暇をもらうことになりますので、
無給になってしまうのも
やむを得ないのが今の現状のようです。
個人差はありますが、
生理2日目・3日目が一番しんどい時期になります。
欠勤扱いになってしまうため、
生理期間中ずっと休暇をもらうのは厳しいといころ。
本当にしんどい時に使うのが理想です。
また、生理休暇は時間取得も可能で、
午前中は出勤して午後は休暇をもらうことも可能です。
取得率が低い問題は、
欠勤扱いにされるので、
手取りの給料が減ってしまうため、
結局無理して出勤している人が多いということ。
生理休暇の取得率は1%もなく、
言いずらいという理由がほとんどでした。
伝え方で悩まれている方はこちらも参考にどうぞ。
女性社会で働いているならともかく、
男性も混じって仕事している社会では、
やはり言いずらいもの。
生理周期がバレてしまったり、
しんどいということを理解されなかったり…
同じ女性でも、症状が軽い人から見れば
「生理くらいで休むな」と思われる始末。
無給、欠勤になるくらいなら
ガマンして仕事するという人が増える原因になります。
しかし、生理痛だけが
なぜ特別扱いされているのか?
という疑問も生まれますよね。
さまざまな持病を抱えている人だっているはずです。
例えば花粉症の人。
見るからにかわいそうなくらい
しんどそうに、クシャミや鼻水、
目もまともに開けられない人も出てきます。
他にも、偏頭痛持ちの人だって、
薬でなんとか持ちこたえているだけで、
電話の音も頭に響いて仕事に集中できない状態に。
これらを踏まえて、会社としても
休暇を取りやすい環境づくりをすると共に、
女性自身も薬の処方や
生理痛対策の活用をしてみるといいかもしれませんね。
生理休暇を理由に解雇されないか心配だけど大丈夫?
![生理休暇_有給扱い2](https://zen-tokyo.jp/wp-content/uploads/2022/01/生理休暇_有給扱い2.jpg)
実際に、解雇されたという情報はありませんでした。
会社側が、生理休暇を理由に
解雇することもできないはずです。
女性も、生理休暇の取得方法を
きちんと理解していないと
法律違反になりますので注意してください。
就業が困難なくらいの生理痛の場合に、
生理休暇は取得できるのです。
生理休暇を取得したにもかかわらず、
車で遠出したり遊園地で遊んでいては
仕事ができるとみなされます。
(実際にあった、経験者の話です。)
仮に、「ズル休み」として
生理休暇を取得した場合、
解雇される可能性もでてきます。
まとめ
- 生理休暇は、基本無給で欠勤扱いになる
- 昭和に比べて、取得率がかなり減った
- 生理休暇を理由に解雇はされない
毎月毎月、憂鬱になる生理。
女性にとっては、休暇を取って
少しでも体を休める時間があると、
心身ともに和らぎますよね。
あまりにひどい場合は、
他の病気の可能性もありますので
婦人科へ相談するのも一つの手です。
対策として、生理痛でも
湯船につかって全身を温めることや、
あったかいスープなどで
内側からケアすると少しは軽くなるかもしれませんよ。
本人でしか分からない苦痛に、
周りの人が労り合える環境づくりをめざしていきましょう。