冬。空気が澄み渡り、空や風景が一段と綺麗になる季節ですよね。
カメラで風景写真を撮ることが趣味である私も、冬に撮影した写真が最も綺麗であると感じます。
山頂からの景色は、天候が良いと遠くまで見渡すことができて、間違いなく絶景でしょう。
冬の山に魅力を感じて、登山デビューを考える方もいらっしゃいますが、確実に服装には注意が櫃ようです。
だでさえ寒い山、ただでさえ寒い冬です。
冬の山の寒さは想像以上のもの。防寒対策は必須です。
特に冬の登山で服装を誤ってしまうと命取りに。
従ってこの記事では、冬の登山におすすめの服装をご紹介します。
登山の服装!メンズの冬のNGポイントとは?
まずは冬の登山においてNGポイントをお伝えします。
- 綿100%の服装はNG
- とりあえずの着込みはNG
- トップスだけの防寒対策はNG
綿100%の服装はNG
冬の登山において、綿100%の服はNGです。
綿100%の服は暖かく、冬の日常生活では重宝しますよね。
私も冬の街中に出かける際はよく着ます。
ではなぜ登山となるとNGになるのか。
それは速乾性に乏しいからです。
登山は常に全身を動かし続ける上に、坂道を登ります。
いくら寒い冬でも、必ず汗をかきます。
それもその量は想像以上に多いです。
私も登山へ行った際、気温は涼しかったのですが上半身は汗でびしょ濡れになりました。
その量はまさに猛暑日なみ。
乾かない汗は体から体温を奪っていきます。
ただでさえ寒い山と冬です。体温を奪われたら致命的。
綿100%の服は保温性の観点では優れていますが、速乾性の観点では優れているとは言えません。
登山では保温性と速乾性、その両方が期待できる服装で行くことをおすすめします。
とりあえずの着込みはNG
そして一番間違えやすいのは、とにかく着込むことです。
とりあえずの着込みはNGです。
冬の登山で最も重要なのは防寒であることに間違いありません。
そして、服は着こめば着込むほど温かくなります。
しかし、着込むごとに温かくなる一方、登山においてある致命的な要素も増えていきます。
その致命的な要素とは、動きにくさです。
先程もお伝えした通り、登山では常に全身を動かし続けます。
たたでさえ体力を消耗しますが、服が動きにくければ動きにくいほど、消耗する体力も多くなります。
登山では暖かい服装かつ、動きやすい服装で臨むことが重要です。
トップスだけの防寒対策はNG
トップスだけの防寒対策はNGです。
防寒対策となると、上半身に意識が向きがち。
私も冬の服を選ぶ際はコートやセーター等、ついつい上半身にばかり気をとられてしまいます。
何故か上を温かくすれば、寒さ対策は万全と思い込んでしまうんですよね。
しかし上半身も下半身も同じ体。
上半身が冷え込むように、下半身ももちろん冷えます。
トップスだけでなく、ボトムスもしっかり防寒対策を行いましょう。
特に山によっては雪道を歩かなければいけないこともあるかもしれません。
冷たい雪の中を歩く可能性があるのであれば、なおさら下半身の防寒対策は必須です。
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それでは上記NGポイントも踏まえ、冬の登山でおすすめの服装をご紹介します。
くどいようですが、冬の登山の服装で最も重要なのは、何と言っても防寒です。
登山では温度調整のため、どの季節でも重ね着が基本であり、肌から近い順にアンダーウェア、ミッドレイヤー、アウターと呼ばれます。
冬の登山では防寒のため、それぞれに下記の役割があります。
- アンダーウェア
いわゆる肌着。汗を吸収して防寒する役割がある。 - ミッドレイヤー
アンダーウェアとアウターの間に着るアイテム。体を保温して防寒する役割がある。 - アウター
いわゆる上着。雨・雪などから体を守って防寒する役割がある。
ではここからアンダーウェア、ミッドレイヤー、アウターにそれぞれ何を着ればよいのか、具体的にお伝えします。
アンダーウェアにおすすめの服
吸湿性・速乾性に優れた長袖の化繊シャツがいいでしょう。
おすすめする理由は、汗対策に優れているからですね。
私もスポーツをする際によく着るのですが、汗をいちいち拭う必要がないほど吸湿性がいいです。
登山では常に動き続ける故に、中々汗を拭うタイミングがないもの。
従って汗を拭く手間が少なほど吸湿性の良い化繊シャツは、まさに登山にはうってつけです。
ミッドレイヤーにおすすめの服
ミッドレイヤーにはダウンジャケットがおすすめです。
ミッドレイヤーの最大ミッションは保温。
化繊綿や羽毛が入ったダウンジャケットだと、極寒である冬の山でも、体温を保ってくれるでしょう。
またそれとは別で、防寒用セーターがあるとベターです。
意外にも登山で最も寒さを感じる時は、休憩中です。
体を動かしている時は暑く感じても、動きを止めると急に寒さを感じるもの。
汗をかいているなら、なおさらです。
そんな時に、中間着として身に着けることができる防寒用セーターがあると、重宝しますよ。
アウターにおすすめの服
アウターには撥水性のあるレインウェアを用意しましょう。
先程、汗は体温を奪うため対策が必要とお伝えしましたが、正確には体温を奪っていくのは汗というより水分です。
そして水分は体の中からだけでなく、外からも襲い掛かってきます。
そう、雨や雪です。
特に山の天気は変わりやすく、注意が必要です。
快晴と伝えられた天気予報が外れて、急に大雨が降ってくることもざらにあります。
いくら肌着に速乾性のある服を身に着けていても、アウターに撥水性がなく、雨で全身びしょ濡れになっては意味がありません。
さらに冬の山は雨だけでなく、雪の脅威もあります。
アウターには雨や雪に対抗できる、防水素材のレインウェアを身に付けましょう。
補足で付け足したい防寒対策
ではここからはアンダーウェア、ミッドレイヤー、アウター以外で準備しておきたい防寒対策をお伝えします。
しつこいようですが、冬の山の寒さは想像を絶するもの。
念入りの準備が必要です。
ボトムスもしっかり防寒対策を
冬の登山では、ボトムスもトップスと同じように重ね着をして、しっかり防寒対策をしましょう。
下記3枚を身に着けると万全です。
- アンダーウェア
タイツ、もしくはレギンス。保温効果を期待できる。 - ミドルレイヤー
登山用パンツ。履き心地がよく動きやすい。 - アウター
防水パンツ。文字通り防水効果を期待できる。
その他アクセサリーも用意
服装だけでなく、各種アクセサリーも準備しましょう。
真冬の街でも、肌が少し露出しているだけで寒く感じませんか?
私も出かける際、時々マフラーをうっかり忘れてしまうことがあります。
服をしっかり着こんでいても、冷たい風が首にあたるとやはり寒く感じるんですよね。
登山でも同じです。
極力肌の露出をなくすくらいの心づもりで準備しましょう。
従って服とは別途で、グローブ、ネックウォーマー(マフラー)、ニット帽も準備しましょう。
特に体は末端から冷えると言われているため、手先を守ってくれるグローブは必需品ですよ!
まとめ
以上、この記事では下記内容をご紹介しました。
- 冬の登山においてNGポイント
- 綿100%の服装はNG
- とりあえずの着込みはNG
- トップスだけの防寒対策はNG
- 冬の登山でおすすめの服装
- アンダーウェアにおすすめの服は化繊シャツ
- ミッドレイヤーにおすすめの服はダウンジャケット
- アウターにおすすめの服はレインウェア
- ボトムスも重ね着
- グローブ、ネックウォーマー(マフラー)、ニット帽も準備
上記準備をしっかり整え、冬の登山を安全かつ健康に、楽しんで頂ければと思います。
ただし、最期の最後に私個人のご意見をお伝えすると、登山デビューをする季節に冬をセレクトするのはおすすめしません。
時には夏でも寒く感じる山です。
冬の山で感じる寒さは、日常ではとても感じることのないものでしょう。
寒さだけでも十分脅威ですが、冬の山はさらに雪の脅威も加わります。