親戚に保証人や代理人を頼む時、
こんな条件がよくついてきます。
「3親等以内の親族に限る。」
しかし、「3親等」と言われても、
いまいちピンと来ませんよね。
そこで、今回の記事では、
「3親等以内」の親族が
どこからどこまでを含むのか、
徹底解説していきます。
私もよく迷ってしまいますが、
あなたが同じような経験をしたのなら、
ぜひ参考にしてください。
まず、簡潔にまとめると、
3親等を数える時のポイントは次の二つです。
- 3親等以内の親族とは、「自分と3つ関係が離れている人」
- 兄弟姉妹は2親等
それでは、このポイントについて詳しく解説していきます。
3親等の親族にいとこは含まれるのか?
ではまず、
ポイント1.3親等以内の親族とは、
「自分と3つ関係が離れている人」
について、簡単な例で見てみましょう。
自分より上の世代
1親等……お父さん・お母さん
2親等……おじいちゃん・おばあちゃん
3親等……ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん
自分と一番血のつながりが強い両親を1親等として、
2、3・・・と数えていきます。
同じように、下の世代の場合も、以下のようになります。
自分より下の世代
1親等……子ども・子供の結婚相手
2親等……孫・孫の結婚相手
3親等……ひ孫・ひ孫の結婚相手
つまり、上は
「ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃん」
下は「ひ孫・ひ孫の結婚相手」までが
3親等以内の親族と言えます。
自分と血のつながりが濃い人から
順番に数えていく、と思えば、
ここまではわかりやすいですよね。
次に、2.兄弟姉妹は2親等
について見ていきます。
ここが、要注意ポイントです。
兄弟姉妹は血のつながりも強く、
1親等だと考える人も少なくないと思います。
私も兄弟姉妹は1親等だと思っていました。
しかし、兄弟姉妹は2親等です。
では、なぜ兄弟姉妹は1親等ではなく2親等なのか?
それは、兄弟姉妹の間の血のつながりは、
直接的ではなく、間に両親を挟んだ
間接的なつながりだからです。
親や子どもとは直接血がつながっていますが、
兄弟姉妹とは、親の血を間にはさんでいます。
だから、
血縁関係を示す「親等」という基準では、
2親等扱いになるのです。
つまり、
自分 → 両親(1親等) → 兄弟姉妹(2親等)
ということになります。
「兄弟姉妹は、間に親を挟んで数える」
と理解しておくと良いでしょう。
ややこしいですね…。
混乱してしまいがちな部分だと思うので、
「兄弟姉妹は2親等」と覚えてしまうもの手かもしれません。
では、このポイント②を使って、
「伯父・伯母(叔父・叔母)」と
その子どもである「いとこ」の扱い
について確認してみましょう。
「おじ・おば」
「おじ・おば」は、
両親にとっての兄弟姉妹にあたります。
つまり、自分の親から見て、
2親等ということになりますね。
では、自分から辿ってみましょう。
1親等……お父さん・お母さん
↓(兄弟姉妹の間には、親がいるので、)
2親等……おじいちゃん・おばあちゃん
↓
3親等……おじ・おば
以上のように、
「おじ・おばは3親等」であることが分かります。
「いとこ」
いとこは、
おじ・おばの子どもにあたる存在ですね。
ということは、さきほどの通り、
「おじ・おばは3親等」だから、
その子どもである
「いとこは4親等」ということになります。
つまり、いとこは
3親等以内の親族には当てはまりません。
ギリギリ入りませんでしたね…。
いとこは、
自分と近い世代であることも多いので、
親族の中でも頼りやすい存在だ
という場合も多いと思います。
そんな「いとこ」が
3親等以内に当てはまらないのは残念ですよね。
以上のように、
3親等以内の親族かどうかを数えることができます。
腑に落ちたでしょうか?
3親等以内の親族がわかるわかりやすい図を紹介!
それでは、3親等以内の親族が
分かりやすくまとまっている図を
紹介します。
オリックス生命保険のホームページに、
図が掲載されています。
3親等について
図を参考に、
ぜひ自分なりに頭の中を整理してみてくださいね。
まとめ
最後に、3親等以内の親族についてまとめてみます。
ポイントは以下の4つ。
- 3親等以内の親族とは、「自分と3つ関係が離れている人」
- 兄弟姉妹は2親等。
- おじ・おばは両親の兄弟姉妹なので、3親等
- いとこは、3親等以内の親族ではない
複雑な内容でしたが、
ひとつずつ見ていくと意外とわかりやすいものです。
伝わりましたでしょうか?
あなたの疑問を少しでも解消できていたら嬉しいです!