日本政府は2021年1月、
「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」
施政方針演説を行いました。
そのため2022年初頭現在、
各自動車メーカーをはじめとした
自動車産業全体が大きく電動化への舵取り変更を行い始めています。
電気自動車(EV)の今後の動向・予測!
![](https://zen-tokyo.jp/wp-content/uploads/2022/02/電気自動車_いつから1.jpg)
「脱炭素」「温室効果ガス排出実質ゼロ」
という世界的な潮流に従い、
自動車もガソリンから電気へとシフトしていく
大きな端境期に今私たちは直面しているといえます。
なお、「電動車」という言葉には4つのタイプが該当します。
・100%電気で動く「電気自動車」
・水素を燃料とする「燃料電池自動車」
・現在も多く普及している「ハイブリッド車」
・徐々に増えつつある「プラグインハイブリッド車」
ハイブリッドが残ることから
ガソリン自体は無くならないのですが、
今後は大幅にガソリン・ディーゼルといった
人類の近代を支えてきた内燃機関が姿を消していくことになります。
さて、すでに街中ではテスラ・モータースや
日産「LEAF」(リーフ)などの
電気自動車もよく見かけることとなり、
中にはテスラ車専用の駐車場なども出来つつあります。
果たして電気自動車とはどのようなものなのか、
そのメリット・デメリットを詳しく解説します!
電気自動車のメリット・デメリットを解説!
![](https://zen-tokyo.jp/wp-content/uploads/2022/02/電気自動車_いつから2.jpg)
長く自動車の歴史を刻んできたエンジン搭載車は
ガソリン・軽油を燃料としています。
燃焼爆発させたエネルギーで
ピストンなどを動かし、回転運動に変えて
自動車を動かしてきました。
燃料が燃焼した後は排気ガスを車外に排出し、
これが長らく地球環境に悪影響を与えてきた歴史もあります。
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若いころは、全くわかってなかったかもしれんわい。
![](https://zen-tokyo.jp/wp-content/uploads/2022/02/若いおばあさん.png)
これから電気で動く車に乗るなんて、
本当に時代を感じるわ。
電気自動車は電気の力でモーターを動かします。
そのため運転時に
エンジン車が排出してきた二酸化炭素、
窒素酸化物などの排気ガスが一切出ない
「ゼロエミッション車」、環境にやさしい自動車として位置付けられています。
電気自動車のメリット
まずは環境に良いということがメリットの一つです。
そのほかにも走行時の音が静かで振動が少ない、という点が挙げられます。
エンジン搭載車はエンジンを稼働している間、
音や振動はどうしても発生していました。
特にディーゼル車では
独特の「ガラガラ」という音が
アイドリング時も鳴り、苦手な人も多いかもしれません。
音と振動がなく快適に乗れる、
という点も大きなメリットでしょう。
そしてモーターの特徴として
スムーズな加速が実現できることも
スピード好きには堪らない一面と言えます。
また車全体が大きな蓄電池とも言えるので、
非常時の電源としても使用できることも挙げられます。
電気自動車のデメリット
反面、デメリットについては
充電に時間がかかることがまず挙げられます。
ガソリン車では給油時、
多くても5分くらいの時間で終わりますよね。
しかし、電気自動車では充電に
数十分、または数時間にケースもあり、
いざという時に電池残量がない場合の問題があります。
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う~ん、充電に時間かかるのはネックだなぁ。
これは今後、高速充電の技術が
確立されることを願うばかりですが、
現時点ではガソリン車に軍配が上がる点だと言えるでしょう。
また現時点では、ガソリン車と比較し
一回の充電で運転可能な距離が短い傾向があります。
これも今後、様々な技術が確立され
解消されていく問題であるとは考えられます。
全国の充電スタンドの数などの面からも、
まだまだガソリン・ディーゼルの
エンジン搭載車の活躍の場は多々ある現在。
そのガソリン車はいつまで乗れるのでしょうか?
ガソリン車はいつまで乗れる?!日本の今後の動きを調査!
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2035年までに新車販売を100%電動車にする、
というのが現在日本が打ち出している方策です。
この背景には2050年に
カーボンニュートラルを実現する、
という世界的な動きがあります。
発電も火力に変わるものを、
ということで風力や一時期隆盛でした。
最近では、
- 落ち着いていた太陽光発電への再投資。
- 鉄鋼業界で製鉄時に大量の炭素を出すことから製造方法の転換を迫られている。
といった様々な業界での方向転換が進められています。
そのため排気ガスを排出するガソリン車も
今後は減少していくのは間違いありません。
しかし、まだいつから乗車禁止となるか、
方針は打ち出されておりません。
ただ2050年の
カーボンニュートラル実現は決まっているため、
2050年には間違いなく禁止となっているでしょう。
もちろん、今後の世界的な動きにより
ガソリン車禁止の方針が早く打ち出されることは
十分予測されることではあります。
これから新車を購入する場合は、
電動車を念頭に置いておくことも重要であるといえますね。
まとめ
今回は電気自動車(EV)について、今後のことを調べてみました。
- 日本政府は「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」という方向。
- 電気自動車は環境に良い・静か!でも、充電の長さ、電池残量の不安もあり。
- ガソリン車が乗れなくなるタイミングはまだ明確ではない。
人類の歴史では、
「ロストテクノロジー」とされるものが多数ありました。
当時の技術で造っていたことは間違いないのですが、
伝承する人間がいなかったり、
需要がなくなったりで廃れてしまい、
現在の技術を持ってしても再現できないものを表します。
長らく人類の歴史を支えてきた
内燃機関=エンジンがなくなってしまい、
ロストテクノロジーの一つとなってしまう歴史を
私たちは目の当たりにするのかもしれませんね。