凍りこんにゃくと凍みこんにゃくの違いは?!徹底調査!

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「凍りこんにゃく(こおりこんにゃく)」というワードが最近話題になりましたが、似たような言葉に「凍みこんにゃく(しみこんにゃく)」というものがあります。

試しに凍りこんにゃくをネットで調べてみても、凍みこんにゃくの情報がズラリ。
結局2つは同じなのではないかと思うほどでしたが、ザックリ見ていくだけではなかなか納得がいかないかったので、今回は、名前だけが違うのか、それとも別物なのか?気が済むまで調べてみることにしました。

まず見えてきたことは、2つともほぼ似ているということです。

似ている点をまとめると、凍りこんにゃく・凍みこんにゃくのどちらも、まずは食用のこんにゃくを作ることから始まり、冷凍や解凍を繰り返し乾燥させる工程を踏んでいます。

最終的に乾燥された状態となるので、保存食としても用いられ、作られた乾燥こんにゃくに含まれる食物繊維やカルシウムも豊富で体に優しい食べ物のイメージがあります。

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凍りこんにゃくは「肌に優しいこんにゃくスポンジ」としても活躍。

凍りこんにゃくは、食べ物のイメージだけではなく、食用スポンジや洗顔用スポンジとして使われることでも知られています。

凍りこんにゃくと凍みこんにゃく、2つとも食用の乾燥こんにゃくのイメージがありましたが、こんにゃくスポンジとしてほしい場合、「凍みこんにゃくのスポンジ」というよりも「凍りこんにゃくのスポンジ」という方がしっくり来ているという感じです。

凍りこんにゃくを使ったスポンジは、とても柔らかくて肌を傷つけることなく優しい感触で、古くは江戸時代からも赤ちゃんの肌用としても使われています。

凍りこんにゃくの老舗でいえば、畑中義和商店(兵庫県多可町)の「つやの玉」があります。
畑中義和商店は、現在までで百三十年以上もの長い期間、天然植物成分のこんにゃくスポンジを作り続けています。
手作りの伝統製法が代々受け継がれ、品質に対するこだわりはかなり強く、ニキビ肌、アトピー肌、乾燥肌、敏感肌など肌が弱い方にも最適なスポンジを提供し続けています。

2017年2月に神戸新聞NEXTから公開された凍りこんにゃく製造動画では、極寒の雪のなか、屋外で丁寧に1つ1つ職人の手によって丁寧に作られている様子がよく分かります。あの雪が降る寒い中、長時間集中して作ってく姿は本当にすごい…。(プルプルしたこんにゃくスポンジ使ってみたい…。)

また最近では、その技術が進化し、タオル状にしたこんにゃくスポンジなんかも開発されたようです。

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伝統料理としての凍みこんにゃく

また、一般的に多くの方がイメージしている食用としての「凍みこんにゃく」は、伝統食品として広く知られています。

凍みこんにゃくの歴史は江戸時代から登場しているようですが、主に茨城県北部の久慈川に沿う山間部、奥久慈群地方は古くからこんにゃくの産地として盛んに作られています。現代、市販されている多くのこんにゃくはこんにゃく粉から作られていますが、伝統性では、生こんにゃくをすりおろし、混ぜ合わせることから始まります。特に茨城県の地域では、自然環境として寒暖差あるため、この特徴が凍みこんにゃくづくりに活かされています。

凍みこんにゃくは、長期保存が出来ることかつ、食物繊維が特に多く含まれているため体によい食品です。
通常のこんにゃくに比べ、食感は「歯ごたえがよい」ことも特徴的です。
(いわゆる「こんにゃくの食感」っぽくないことで、生産が減少していましたが、近年ではこれを逆手にとった「特徴的な歯ごたえ」や「環境特有の伝統食材」として見直されているようです。)

まとめ

今回調べてみて、どちらも高機能乾燥こんにゃくであることが分かりました。
言葉の使い方の違いは、こんにゃくの用途によってイメージが異なる場合があるという印象です。

食材として食べれば、食物繊維たっぷりで低カロリー。
体洗いとして使えば、肌に優しく赤ちゃんにも使える。

凍りこんにゃく・凍みこんにゃく、すごいですね!

少し寂しいのは、この製造には、十二月から三月の真冬、厳しい環境下で多くの手間と時間をかけて作られているため作り手が減ってきているということでした。
300年以上もの歴史がありますが、伝統を受け継ぐのも中々大変なことかもしれません。

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