トラックや、ゴミ収集車などの大型車で流れる
「バックします」「左へ曲がります」というアナウンス。
私たちにとって、聞きなれたアナウンスでも、
外国の人が最初聞いたときは驚いたと話しています。
このアナウンスは「ボイスアラーム」と呼ばれています。
後付けも可能になっていて、
音声のON/OFFも自由に切り替えられるものが多いです。
ボイスアラームの取付に関しては、
道路交通法や道路運送車両の保安基準にも、
とくに決められているわけでもなく、
メーカーさんが採用しているようです。
しかし、2020年に大型の新型車
全てに搭載することが決定しました。
では、なぜアナウンスは流れるのか?
「トラックは死角が多いため
歩行者に呼びかけている」
というのが、一番の狙いです。
やはり多いのは、巻き込み事故。
運転手も気をつけているが、
死角が多いのは当たりまえです。
そこで、どんな状況で巻き込み事故が起こるのか?
巻き込み事故を防止するため、
歩行者や自転車バイクが
気を付けることをまとめてみました。
トラックの死角の巻き込まれ事故が多い。どんな状況?
実際にトラックの巻き込み事故は、
年々減少している傾向にあります。
理由はトラック搭載の機能に
高度さが増してきたためで、
安全性が上がっていると言われているからです。
しかし、年間2000件以上ものトラック事故が発生しています。
減少しているからといって、
安堵できる数字ではありませんね。
あくまで、搭載機能はサポート程度なため
ドライバーのハンドル技術は必要です。
トラックで多いのが巻き込み事故、
その原因の一つとして死角が多いことが挙げられます。
日中でも、
8時~11時が起こりやすいと言われており、
通勤や通学の交通量・歩行者人数
共に多い時間帯です。
明るいにも関わらず多いのは、
「慣れ」による方向確認不足も原因と言われています。
深夜0時~5時も、
事故多発による注意が呼びかけられています。
物流社会となった今、
夜間運転手は増加しています。
暗闇ですので、
反射材のない歩行者は見えないに等しいです。
時間帯も注意点の一つですが、
カーブによる巻き込みがやはり多いです。
とくに、左折時の内輪による巻き込みです。
日本特有の右ハンドルが多い大型車にとって、
左側の歩行者は見えづらい状況。
大型になるほど内輪は大きくなります。
ミラーで確認しても、
ちいさな子どもはやはり見えづらいんだとか。
こういた事故は、
意外にもベテラン運転手が多い傾向にあります。
「回れるだろう」「人はいないだろう」
といった慣れが大きな油断です。
トラックの死角から事故防止!歩行者や自転車バイクが気を付けること
トラックの運転手側が、
加害者にならないためにも、
歩行者や自転車バイクも気を付けなければなりません。
私がこの答えを知ったのは、
小学校に通っていたころでした。
親が大型の運転手ということもあって聞いたことがあります。
「なんで、トラックはしゃべるの?」
「お前ら小さい子は見えづらい、
子どもを轢かないように、
子どもにも止まってもらうようにね」
なるほど。と子どもながらに理解したのを覚えています。
小さい子どもは必ず、親や大人の付き添いが必要です。
夜間など、暗い場合は反射材を着用するようにしてください。
歩行者だけでなく、
自転車にも注意して走行してほしいものですね。
サイクリングが流行ったこともあり、
自転車で走行している人は増えています。
他にも、通勤・通学時の並走や蛇行走行は危険です。
交通ルールを守って走行しましょう。
私は、大型車は運転したことないですが、
普段の運転でも自転車や原付に対して、
「危ない!」と思ったことがあります。
そういった人は、きっと多いはず!
それが大型車となると、
死角も増えていてさらに危険が増すということです。
まとめ
- 大型車のアナウンスは、ボイスアラームという
- 2020年より、大型の新型車には搭載が義務付けられた
- 大型車の巻き込み事故は年々減少しているが、年間で2000件も発生
- 夜間のみならず、日中も事故が多発している
- 慣れからくる事故が多いと言われている
- 歩行者は反射材をつけ、自転車は交通ルールを守る
「歩行者優先」という規定が、
運転手側にも負担になっているのかもしれませんね。
お互いがお互いを想って、
巻き込み事故・交通事故につながるといいです。
自分の身は自分で守ることも、
肝に銘じることが大切です!