現在、いろいろな人が、いろいろな形でアルバイトをしていますよね。アルバイトで働いている人に対して、きちんと人としての対応をしてくれるバイト先も多いのですが、中には、「アルバイト契約だから」と粗雑に扱ったり、中には一部の人に理不尽な要求をしてくることも。
そうしたときに、どういう対応をすればよいか、まとめてみました。
理不尽な要求を押し付けられそうになった時には、
- まずは勇気を持って要求を断る、条件変更をお願いする
- 1.が無理そうなときは思い切ってバイトを辞める
の2段階で考えましょう。
理不尽な要求を、断ったり条件変更をお願いしてもいいの?
まずは「理不尽な待遇」とはどんなものか、いくつか例を挙げてみましょう。
- 正社員が休んだので、代わりに「今すぐ出てきて!」と言われた。
- 些細なミスで「給料カット」を宣告された。
- 急な対応で仕事が延長になった。しかも「延長になった分の給料は出ないよ」と言われた。
いろいろありそうですね。
これらについて、「だからバイト辞めてやる!」と憤るのもいいのですが、まずはその前に、「要求を断る」「条件変更をお願いする」ことも考えてみましょう。
ただし、この方法が使えるのは、上司があなたを含む特定のアルバイトに対してこのようなことを言っている場合です。
上司がアルバイト全員に対して上記のような振る舞いをしているのであれば、このような交渉をしても時間の無駄です。
素早く2.の辞めるステップに行きましょう。
実例ケース
実例としては
- 些細なミスで「給料カット」を宣告された場合
このように聞いてみます。
「このようなミスをしてしまい、申し訳ありません。今後このようなミスをしないようにするために改善したいので、今回のミスを振り返って改善するためのミーティングを持っていただけないでしょうか。」
ここで大事なのは、こちらから「改善したい」という姿勢を見せることです。
もちろん、ミーティングを持っていただけたときには真剣に看過し、自分の足りないところを改善する意思をもって取り組むことは言うまでもありません。
これが断られたら、次のステップに進みましょう。
アルバイト先を辞める
上司がアルバイト全員に対して理不尽な待遇をしている場合や、改善要求が受け入れられなかった場合、「アルバイトを辞める」ことも検討しましょう。
といっても、連絡なしにアルバイトに出勤せず、「そのままバックレる」方法はNGです。
それまでのアルバイト代が入ってこないどころか、損害賠償を請求される場合もあります。
たいていの場合、損害賠償までに至らないことがほとんどですが、万が一、訴えられれば非がある状態になるので不利です。
理不尽な待遇から逃れるためにアルバイトを辞めたはずなのに、そのバイト先から連絡が来るなんて、想像しただけでも憂鬱になりますよね。
なので、アルバイトを辞めるにあたっても筋道を通してやめましょう。
なお、体調がよくない、精神的に不安定など、アルバイトを辞めてすぐに新しいアルバイトを始めるのがよくないケースもあるため、新しいアルバイトを探すための方法はここでは触れません。
簡単に言えば、アルバイトを辞めるにあたってやることは2つです。
- アルバイトを辞める意思を、紙の文書で示す。
- 引継ぎ事項がある場合はきちんと引継ぎをする。
紙の文書で示す
まず、アルバイトを辞める時には、自分がいつアルバイトを辞めるのか、きちんと紙の文書に書いて提出することです。
これがないと、いつ辞めるのか、などの重要なことが「言った、言わない」の言い争いになることもあります。
文書については「退職届 文例」で検索すると、文例が出てきます。
パターンも多くないので、その時検索した最上位の文面を使ってよいでしょう。
環境があればパソコンで作成して印刷してもよいですし、なければ便箋を買ってきて文面を手書きで写しましょう。
アルバイト先に所定の書類があるようであれば、そちらを利用します。
書類の提出日に記載する「退職日」ですが、これも「今日出して、明日辞めます」はさすがに通用しません。
労働基準法という法律では、書類の提出日から14日後よりもあとであれば退職してもよいことになっています。
ただ、アルバイト先に決まりごとがあればそれに従うべきですし、アルバイト先のシフトがすでに決まっていてその途中でやめるのもよくないです(これについては後で話します)。
引継ぎをする
やめることが決まれば、辞めるにあたって引継ぎを行います。
アルバイトとはいえ、マニュアルに書かれていることだけやってる、という人はそう多くありません。
たいていの場合はマニュアルに書かれていないことを編み出して効率化して業務に臨んでいるでしょう。
「自分はこうやっていた」というのを、周りのアルバイトメンバーに共有しておきましょう。
まとめ
今回は、アルバイト先で理不尽な待遇を受けた場合の対応方法について見ていきました。
理不尽なアルバイト先の待遇につらい思いをしている人も多いと思います。
長く勤めれば勤めるほど、言いづらかったり、なぁなぁにしてしまう状況が生まれることもあるでしょう。
しかし、働いているのは紛れもなくあなたです。
いざというときに「アルバイトを辞める」という選択肢をもっているという意識になって、行動が少しでも変わることができれば幸いです。