麺通団の団長日記は2013年より麺通団HP上で
不定期にアップされている日記です。
団長をはじめとした麺通団の活動内容について記載されています。
今回は、麺通団の団長さんが
どんなことを書いているのか見ていきます!
麺通団の団長日記は何が書かれてる?見どころは?!
麺通団の本拠地は、
うどん大国として全国に名を轟かせる香川県。
香川県といえば
讃岐うどん、うどんの魅力を伝えるべく
様々なメディアに出演をしたり、
投稿をしたりという啓蒙活動報告から、
団長の日々感じたことなどが記載されています。
ここ近年は団活動の中で発行する雑誌
「インタレスト」の内容告知などがメインとなっています。
このインタレスト。
香川県内に1000店舗以上は存在する
と言われるうどん店のランク付けをしたり、
圏外客は讃岐うどんの食べ方を知らない
といった中々マニアックな内容となっているそうです。
また団長が大学教授でもあり、
生徒に作成をさせていることもあって
面白い!という評判も読んでいます。
本拠地は四国学院大学内のため、
大学のフリーペーパーとなっているようです。
なんと団長自ら配布もされているそうですよ。
そんな麺通団とは、一体どのような団体なのでしょうか。
麺通団とはそもそも何?!
団長である田尾和俊さんは
現在は大学教授ですが、
元々は雑誌の編集者をされていました。
編集者時代に手がけていた月刊誌にて、
「ゲリラうどん通ごっこ」と呼ばれる
マニアックな讃岐うどんのコラムを連載し
14年ほどにわたる人気コーナーとなっていました。
コラムを書くにも一人では大変。
取材には人手が必要ですよね。
そのため編集記者のみならず
うどん好きの一般人有志を募りやがては
大きなチームとなっていきました。
そしてこのチームの活動が、
麺通団活動の第一歩となったのです。
正式結成は1993年。
以降は麺通団の名称で
様々なメディアに積極的に出演し、
本来のコラム活動が終了したのちも
麺通団の活動は止まることはありませんでした。
折から讃岐うどんの知名度も上がるにつれ、
讃岐うどんイベントのプロデュースから
うどん店の経営コンサルなども行うようになり、
それが長じてなんと2003年には東京に
自らうどん店までオープンしてしまいます。
「讃岐うどん大使 東京麺通団」は東京新宿西口にて営業。
開業より20年近くを経た現在も
食べログなどでも評価を得ており人気店となっています。
また2006年に香川県で撮影され、
ユースケ・サンタマリアさん、
小西真奈美さんが主演を務めた映画
『UDON』においては団長自らが企画に協力。
まさにうってつけといえますね。
しかも企画協力だけにとどまらず、
団員数名と映画にも出演されています。
香川県民ではない人間は、讃岐うどんといえば
「丸亀製麺」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ここ20年ほどで全国チェーンとなり
讃岐うどんの知名度も上げた丸亀製麺。
麺通団の活動時期とも重なりますので
相互作用が働き知名度を上げたのでは
と単純に思うのではないでしょうか。
しかし意外にも、
麺通団団長の丸亀製麺に対する思いが
賛否を起こしています。
麺通団団長の丸亀製麺に対する思いが賛否両論?!
丸亀市といえば香川県。
そのため丸亀製麺自体も
香川の発祥と思ってしまいますが、
実は兵庫県は加古川市が発祥の地となっているのです。
讃岐うどんは<目の前で茹でたてのうどんを頂く>というのが伝統。
その「目の前」「茹でたて」「手作り」
というコンセプトに従い「丸亀」と名付けたのが
丸亀製麺社長の言葉です。
しかしそれに違和感を覚えたのが
香川県で生まれ育った麺通団団長。
細部は省きますが、
丸亀製麺社長の言葉で描写される
「讃岐うどん」には数々の誤りがあり、
自社の宣伝のために、後付けで考案したものではないか、
と団長日記内で述べたのです。
また香川県内で讃岐うどんを提供する
数々のお店やうどん職人さんからも、
発祥が本拠地ではないのに丸亀を名乗るのはおかしい、
丸亀製麺は讃岐うどんを私物化している、
という声が出ており、その声を代弁し
日記で丸亀製麺に対する辛辣な評価を下しています。
讃岐うどんを深く愛するが故の辛辣な評価に、
賛否が分かれてしまうことも仕方がないことなのかもしれません。
まとめ
今回は、麺通団、そして団長の日記について見ていきました。
- 麺通団団長日記には、讃岐うどんの魅力やマニアックな内容が盛りだくさん。
- 麺通団は、雑誌のコーナーをきっかけにうどん好きの一般人有志が集まったチーム。様々なうどんに関する活動をしている。
- 麺通団団長の日記記述では「丸亀製麺」に対する厳しめの評価が綴られている。
讃岐うどんといえば丸亀製麺、
と大半の日本人が思い浮かべるでしょうが、
実はその背景では中々難しい問題が隠されていたのですね。
私たち消費する側も、
隠された背景を知ることにより
本場の味も機会があれば積極的に味わうことが
丸亀製麺にも麺通団にとっても
プラスの方向になるのでは、と考えます。
いつかはお互いが歩み寄り、
素晴らしき日本の伝統色である「うどん」の
益々の広がりに向けて活動してくれることを祈るばかりです。