日産のリアドアアラートシステムが凄まじい進化を遂げている

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走行終了後に後部ドアの開閉が無かったことを
検知した場合にクラクションなどを自動的にならし、
車内の子供置き去り事故を防止するのが
「リアドアアラートシステム」です。

日産自動車の米国部門となる「北米日産」が
2020年7月に12車種に採用すると発表し話題となりました。

日本でも炎天下の車内に子供が取り残されてしまい、
高温が原因で亡くなってしまうというニュースを
毎年のように見聞きしますが、本当心が痛む悲しい事故と感じます。

どんな仕組みで動いているか

自動車を走らせる前は、
必ずドアを開閉することとなります。

子供や高齢者、またはペットも
後部座席に乗車することが多いのではないでしょうか。

システムが搭載された自動車では
運転前に後部ドアが開閉されたことをまず認識します。

そして走行後、イグニッションをオフとしたのち、
後部ドアの開閉つまりは人等の乗り降りがされたかを認識し、
開閉が無い場合は知らせる
こととなります。

私も良く買い物をしたのち、
後部座席に荷物を置いたはいいが
帰り着いたときにはうっかりと
取り出すのを忘れるときがあります。

このシステムはそんな場合にも
知らせてくれるのですごく便利です。

特に生ものとか冷凍ものを置き去りにすると悲惨なことになりますからね。

さて、発表から2年ほどが経過しておりますが、
自動車開発の2年といえば
進化のスピードも驚異的といえるのではないでしょうか。

最新のリアドアアラートシステムは
一体どのようになっているのか、調べてみました。

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リアドアアラートシステムの最新の性能は?

ドアの開閉有無を認識することからスタートした
リアドアアラートシステム。

まだ開発中ながら、
最新の機能として公表されているのが
車内にミリ波レーダーを飛ばし、
生体の有無を検知するシステム
です。

現時点で実用化されているシステムでも
車載カメラで生体の動きを検知するシステムはあります。
しかし、まだ弱点もあり、
障害物があると検知しにくいことが挙げられます。

特にチャイルドシートを使う乳幼児の場合、
毛布などが掛かったまま寝ていると
検知が困難となることが問題視されていました。

ミリ波レーダーは、車室内すべてを検知?

ミリ波レーダーは距離や速度や角度などを
正確に把握できることから、
車内の動きを感知することで
精度を高めることが可能です。

車内が広い場合でも
一つのセンサーでミリ波が隅々まで行きわたるため、
家族連れでの需要が多いミニバン等の大型車にも有効に機能します。

毛布が掛かったままの乳幼児でも、
精度があがれば、現在ニュースで流れてくるような
痛ましい事件もガクッと減ることが期待できますね。

ちなみにこのミリ波、なんと足元にも行きわたるので
車室内すべてが検知対象となるそうです。

足元の方で気づけなかった動きも
感知できるようになるということですね。

犬猫などのペットの放置事故にも
対応できる範囲が広がる可能性がでてきました。

ただ、まだこのミリ波を使ったシステムは
世に出回っておりません。

2025年の販売を目指して開発中であるそうです。

一刻も早い販売・普及をお願いしたいところですね。

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リアドアアラートシステム搭載車は日本では普及されている?

北米日産で導入された車種の中には、
同時期に日本でも発売された車種があります。

しかし日本で販売された車種には
このシステムは導入されませんでした。

理由は「日本市場での需要が無い」という
日産自動車の日本本部の判断でしたが、
導入にあたり技術的な障害は無いともコメントしており、
本当に需要が無いのかは疑問に思います。

炎天下の車内はエンジンをかけて
エアコンをつけていなければ
まず過ごすことが出来ないのは
誰しもが体感していることでしょう。

そして毎年のように、
車内に誤って放置してしまい子供が無くなる、
といった報道を見聞きします。

その為トヨタ自動車系列の部品会社では
リアドアアラートシステムの装備に向け、
開発を急ピッチで進めています。

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まとめ

自動車事故を無くすために
各メーカーが様々な安全システムを開発し、
人間の判断ミスをなくす究極の姿ともいえる
自動運転の時代も目前となっています。

しかし自動車はすべての面が外気に接することから、
外気温の影響を受けやすい空間が出来てしまいます。

そして密閉度も決して低いわけではありません。

外部の事故は減らせても、内部での事故に関しては
まだまだ関心が低いのが現実ではないでしょうか。

システムの存在がもっと日本国内で周知されれば、
装備への意識も高まるでしょう。

その結果、放置事故を防ぐのに繋がるのではないか、と考えてやみません。

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