収穫の季節・秋には様々な美味しい食べ物が至るところに並んでいて、ついつい食べ過ぎてしまいそうになりますね。そんな秋の味覚の代表格「栗」。栗は優しい甘さ、ほくほくとした食感が美味しい木の実です。自分で栗を一から調理したことがない方は、意外と簡単にできる栗の調理方法をマスターして、出来立ての美味しい秋の味覚を堪能してみてください。
栗の基本的なゆで方
栗は昔から食べられてきた身近な食材です。その中でも栗を茹でただけのシンプルな「茹で栗」は栗本来の味を楽しむのにピッタリ。そして栗料理の基本としてもぜひ覚えておきたい調理方法です。
茹で栗はじっくりと中まで加熱をすることで、ホクホクな栗の食感を堪能できます。そして調理方法や使用器具も至ってシンプルなので、栗を自身で調理したことがない方も挑戦しやすいでしょう。
用意するものは栗、お水、お塩、そしてお鍋だけ。
※ https://cookpad.com/recipe/2820119
ホクホクと美味しい茹で栗を作るポイントは、しっかりとお水につけることです。
こうすることで栗の皮が柔らかくなり、その後じっくりと茹でることでホクホクとした食感が残ります。理想は、下準備として栗をたっぷりのお水と共に半日~一日浸しておくことですが、この工程を省いたとしても「茹で栗」はも簡単にできますので、ぜひ挑戦してみてください。
忙しい方は圧力鍋を使って時間短縮を図りましょう。約1時間かかる茹で時間も、圧力鍋を使えばわずか5分~10分で出来上がります。
ほのかな塩気が栗の甘味を引き立てる茹で栗は「栗ご飯」にピッタリ。優しい味とホクホク食感が楽しめる「茹で栗」はお子様へのおやつにも最適です。
栗の剥き方
栗は木の実の一種の為、表面を「鬼皮」という大変丈夫で硬い皮に覆われています。分厚くて硬い皮を包丁で無理やり剥こうとするとケガをする危険もありますので気を付けましょう。そして、もうひとつ栗を覆っている皮として「渋皮」という赤茶色をした薄い皮があります。この渋皮は食べることができますがエグミある為、取り除いてから食べる人が大半です。
ご家庭で包丁を使って皮剥きを行う場合の方法をご紹介します。
1.まず沸かしたお湯を用意します。
2.そこに栗を丸ごと漬けます。
こうすることで鬼皮が柔らかくなり、剥きやすくなります。
(剥き終わった栗は変色を防ぐ為にも水を張ったボウルなどに入れておきましょう)
3.次にお尻の方にザクっと深めに包丁を入れ、
栗の周囲に沿ってぐるっと包丁をいれれば鬼皮・渋皮を一度に剥くことが出来ます。
最近では栗剥き専用のハサミ「栗くり坊主」なるものも販売されています。専用の道具を使えば生栗の状態から簡単に皮が剥けるという優れ物です。包丁を使っての皮剥きは時間もかかりますので、栗を毎年調理するという方は専用の道具を用意しておくのも良いアイデアかもしれません。
栗を使ったレシピに挑戦
栗の下処理方法をマスターしたら、ぜひご家庭で美味しい栗料理を作ってみましょう。栗を使った代表的な料理といえば「栗ご飯」。お菓子には「栗きんとん」や「モンブランケーキ」などがお店に並びます。しかし、これら以外にも栗を使った美味しい料理はたくさんあります。栗の実は素朴な味わいが魅力の食材ですので、主張しすぎずに意外と様々なお料理に合う万能食材でもあります。
まずは手始めとして、献立で立派なメインディッシュとなる「栗ご飯」を作ってみてはいかがでしょう。栗や、お米、だし、いりごまなど普段ご家庭にある調味料などを使って作ることが出来ます。最近では、動画で分かりやすく教えてくれているレシピもあるので便利ですよね。
※ https://cookpad.com/recipe/1574458
栗をたくさん貰ったけれど、栗ご飯だけでは消費しきれない…そんな方は、栗のアイデアレシピを参考にするものいいですね!
炊き込みご飯はもちろん、栗金時やモンブラン、栗きんとん、ロールケーキ、マロンプリンなど、栗を使ったレシピはたくさんあります!
おススメはキッコーマンのレシピページです。
キッコーマンでは、食材ごとに美味しいレシピを紹介してくれています。
「か行」にある「栗」では、今あげたようなレシピを一挙公開されています。
栗を食材として使いこなして、秋の味覚を今まで以上に楽しんでみましょう。
栗の渋皮煮
「栗の渋皮煮」はまさに秋の黒い宝石。渋皮を残したまま煮て調理する渋皮煮は焦げ茶色の見た目をしています。渋皮煮は皮の渋みを抜くために、甘露煮に比べて煮る回数が多くなります。
栗の渋皮煮を作る際は、表面の硬い「鬼皮」のみを剥がします。ご家庭で大量に作る場合、固い鬼皮を剥き続けることで時間がかかる上に指が疲れやすくなりますので、できれば大人数で楽しく作業できると楽です。
鬼皮を剥く際に渋皮に傷が入らないように気を付けるのも、綺麗な渋皮煮に仕上げるポイントです。渋皮に傷を入れてしまうと、栗を煮込んでいる間にそこから水分が入ってしまい割れの原因となってしまうからです。
※ https://cookpad.com/recipe/2356579
渋皮煮では渋皮を残すことで、甘すぎず、栗の風味そのものをより一層楽しめますので、強い甘さが苦手!という人にも渋皮煮のあっさり上品な甘さはお勧めです。
栗の甘露煮
ケーキなどのお菓子によく使用されている加工食品である「栗の甘露煮」。甘露煮は渋皮煮と異なり皮を全て剥いた状態で調理した物です。よって味がしっかりと染み込むため甘味が強く、保存も効くので、たくさん採れた栗を美味しく頂くのにピッタリ。
※ https://cookpad.com/recipe/281348
甘露煮をペースト状にした「栗きんとん」への応用もできるので、お正月のおせち料理にもお勧めです。