有機ELテレビの耐用時間数は約3万時間と言われています。
有機ELは電圧をかけることで
画面内の有機物自身が発光しますが、
その発光の寿命がそのまま耐用年数となっています。
仮に毎日有機ELテレビを
3時間ほど見たとしても1年で1,000時間ほど。
その計算で行けば耐用年数は約30年程度となってきます。
30年は多すぎるとしても、
家電買い替えは7〜8年くらいが目安となるでしょう。
そのため現実的には有機ELテレビでも
十分買い替えサイクル内に収まってくる、
といえるでしょう。
レンジが壊れたorz家電揃えて丸7年経ってるし、いよいよ家電買い替えサイクルに突入か?冷蔵庫と洗濯機…長持ちしてくれよ(>人<)
— 路緒 (@chaimoko) November 17, 2010
地デジ全面切り替えとなった2011年まで、
家庭用テレビといえばブラウン管が主体でした。
そのブラウン管の寿命は
2万時間ほどと言われておりましたので、
それ以上の寿命があることになります。
実際はさほど短い寿命と警戒することもなさそうですね。
有機ELテレビの寿命はどうなる?伸びているの?
過去、有機ELの耐用年数は
1万時間ほどと言われていたようですが、
2010年台前後より様々なメーカーが
長寿命化を打ち出し現在の3万時間程度という点まで到達しています。
また世界で1割以上の
有機ELテレビのシェアを持っている韓国のLG社では、
10万時間の寿命を達成したとの発表をしています。
真面目な話、型落ちをアウトレットで買うと金額も射程圏内だと思いますよ。
— 24-589 ⋈ 内心の自由戦士@公共の敵 (@24_589) May 22, 2020
2013年時点でOLEDの寿命は10万時間を越えていると、LGは宣言してますんで、展示品とかでも大してマイナスになりませんし。
ただこれはメーカーごとで
独自の検査項目があることや、
実際に10万時間を達成しようと思えば
1日中付けっ放しでも10年以上必要なため
実証に乏しいという面もあります。
世界でも最先端の有機EL技術を持つと言われるLG社ですが、
一概に正しい情報として鵜呑みにするのも良くないでしょう。
そのため日本メーカーはじめ
各社が打ち出している「3万時間の寿命」というのが
2021年現時点では正しい判断基準と言えるでしょう。
しかし技術は日進月歩で進化していきます。
1万時間から3万時間まで伸びていったように、
今後はLG社の打ち出しているような10万時間まで
耐えうるという新しい技術が確立される可能性は十分考えられる、
と言えるのではないでしょうか?
有機ELと液晶、寿命が長いのどっち?現時点でのおススメ
液晶テレビの寿命は
約6万時間と倍ほどの耐用時間数と言われており、
これが有機ELは寿命が短いと言われる所以となっています。
有機ELの耐用年数って液晶の半分くらいなのか…いくら綺麗でも値段も高く早くダメになるなら選択肢から外れるな
— 好位置 (@shin_kws) July 1, 2021
ただ前述の通り、
1日の使用時間によっては計算上
10年以上は持つということにもなります。
なので、早くダメになるという印象も正しくはないといえますね。
値段は確かに高いし、電気代も消費してしまうといったデメリットはあります。
しかし!画像の美しさは
液晶と比較しても圧倒的であることは
家電量販店などの展示比較を見て
一目瞭然であることは否定できません。
そんな有機ELテレビ、
2021年末時点のおすすめ商品をいくつかご紹介していきます!
2021年末時点のおすすめ有機ELテレビ
・東芝 REGZA 55X9400
サイズ55型、価格帯は20万前後が目安です。
高評価な点としてノイズ感の目立たない画面に、
ボケ気味の映像も鮮明に写す性能が挙げられています。
また激しい動きの画像もきちんと捉え、
肌の質感もリアルに映し出すことから
様々な映像の種類に対応できるテレビ
という点も高い評価を得ています。
画像重視であるならば
選択して間違いなしと言えるでしょう。
・ソニー BRAVIA KKJ-55A8H
サイズ55型、価格帯は20万−25万前後が目安となります。
明暗のバランスがよく、
人肌色の再現性にリアリティがある
という点が高い評価を得ています。
プレイステーションを出している
ソニーであることも影響してか、
特にゲーム画面では人物の動きなど
様々な表現力に賞賛の声が多く出ています。
またこれもオーディオ分野にも
強みを持つソニーならではなのか、
音声面の臨場感にも高い評価が出ています。
音と映像の両方を堪能したければ
満足のいく買い物となるかもしれません。
・パナソニック VIERA TH55HZ2000
こちらもサイズ55型、価格帯は25万ー30万程度となります。
画質面では特に映画での
作品本来の色の再現性が高く評価されています。
しかし地デジ放送では
若干のノイズや粗さなどが見られるとの評価です。
反面、音響面は「自動音場補正機能」
と呼ばれるテレビ自体の設置環境を
自ら分析して最適な音を出す機能があります。
多方向から聞こえるような立体的な音響を実現しています。
そのため、映画やスポーツなどの
臨場感・リアリティを追求するのであれば
間違いない機種と言えるでしょう。
まとめ
有機ELの寿命は短い!と
先入観を持って選択肢から外す必要もないと言えますね。
視聴時間によっては
10年以上の耐用年数となる可能性も十分に秘めています。
さほどテレビは見ないが、
見るときは映像美を堪能したい、
という場合であれば間違いなく選択すべきテレビといえます。
有機ELテレビの焼き付きについて知りたいかたはこちら。